京都サンガF.C.のMF川﨑颯太が6日、次節の栃木SC戦(8日)に向けたオンライン取材に応じた。今季トップチームに昇格した期待のルーキーは直近4試合に先発出場。試合を重ねる中で見えてきた課題と、気持ちの変化を語った。

上写真=今季、京都U-18からトップチームに昇格したMF川﨑(写真◎J.LEAGUE)

去年までJリーグは夢の世界

 プロ1年目の川﨑は今季ここまで7試合に出場。10月21日のJ2第28節・ギラヴァンツ北九州戦からは、ボランチとして4試合連続でスタメン入りを果たしている。

 プロの舞台でも堂々とプレーしているように映るが、「ゲームスピードが全然違う。ユースのときは攻撃も守備も全部やっていたけど、いまは守備を頑張るのが精一杯。ゲーム体力もついていないからゴール前まで走り込めない。一つひとつの強度は全然違うと感じています」と語る。

 特にダブルボランチを組む庄司悦大から学ぶことは多いようで、「庄司さんは落ち着いてボールを持てる人。自分の見えていないこともパスのメッセージから読み取れる」と日々勉強中。

「長いスルーパスを出して得点に絡むとか、僕もそういうところを出していきたい。(パスコースが)見えていても取られるんじゃないかと躊躇してしまう。でも、そこで躊躇していたら庄司さんみたいなパスを出せないと思うので、僕も自信を持ってやりたい」

 レギュラーに定着したという意識はなく、「1試合悪いとすぐに変えられてしまう世界だと思うので、何試合出ても緊張感はなくならない」と苦笑。それでも試合に出続けることでメンタル面が変化してきた。

「去年までJリーグは夢の世界で、雲の上の存在だったけど、試合に出るようになって僕もできるな、と感じられるようになってきた。自分がチームを引っ張るという気持ちにならないといけない」

 京都は現在7位。残り11試合で昇格圏内まで勝ち点15差と崖っぷちの状況ではあるが、川﨑は「目の前の相手に負けなければ、自ずと結果はついてくると思うので、まずは栃木戦に集中したい」と言葉に力を込めた。


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