上写真=1日の岡山戦に向けてトレーニングするチャン・ミンギュ(写真◎JEF UNITED)
1点勝負の展開か?
尹晶煥監督が過密日程を考慮して採用したターンオーバー制をやめ、ある程度メンバーを固定して戦うようになって以降、チャン・ミンギュはセンターバックの柱としてプレーし続けている。ここ8試合は連続して先発出場。25節の水戸戦で1-5の大敗を経験することになったが、その後の3試合は無失点に貢献した。
だが、前節の福岡戦では開始早々に失点。結果的にそれが決勝点となり、敗れることになった。
「最初のサイドでの対応がよくなかった。視野を奪られるというか目線が変わった瞬間に、ボールをウォッチャーになってしまって、しっかり中のマークを確認できなかった。そこが反省点です」
左サイドから上げられたクロスはGK新井章太がパンチングで防いだが、そのまま逆サイドにボールが流れ、今度は右サイドでパスをつながれてサロモンソンにボックス内へ進入を許した。そして松本泰志をフリーにしてしまい、シュートを決められた。
この失点場面では、ボックス内に千葉のフィールドプレーヤーが7人いた。相手も5人いたが、多くの選手が、ボックス右横からドリブルで進入してきたサロモンソンに気を取られて、松本への警戒を緩めてしまった。結果、為田大貴のスライディングよりも早くシュートを打たれることになった。
「チームとして共通意識を持つために話し合いましたし、個人としても中でのマークを徹底することなどは確認したい」
スライドやマークの確認は、千葉の守備の根幹だが、この場面では左右に振られたこと、サイドでボールを動かされたこと、ドリブルで突破されたことで、守備に混乱が生じた。今一度、意識の共有が必要だとチャン・ミンギュは強調した。
明日の岡山戦に向けても、しっかり整理して試合に臨みたいと語る。
「試合をやればやるほど、共通意識は高まっていると感じます。(3試合無失点は)それが表れていたと思いますが、前回の試合で1失点してしまった。そのことを踏まえて、しっかり修正して、もう一度、堅い守備を築かないといけないと思います」
相手は6戦負けなし。守備から試合に入るという点で「似ている」というのは尹監督の岡山評だが、先に失点する事態は避けたいところだろう。互いに点を取り合うような展開よりも、1点勝負となりそうだからだ。岡山戦のポイントについてはチャン・ミンギュは「一番注意しなくてはいけないのは、裏への抜け出し。速い選手もいるので、そういう部分には神経をつかっていかなければいけないと思っています」と話した。
点を取らせず、先に取る。そしてクリーンシートで試合を終えるーー。最終ラインの中央で構えるチャン・ミンギュの仕事が重要になるのは間違いない。