上写真=大宮戦に向けてトレーニングを見守る尹晶煥監督(写真◎JEF UNITED)
大敗の理由を自分たちで考えないと
良い試合をしても、それがなかなか継続できないのが現在の千葉だ。調子にも成績にも波がある。コンスタントに力を発揮させるために尹監督も力を注いできたが、前節はホームで1-5と水戸に大敗を喫した。
「大敗するときもあるし、何が悪かったのか、それを自分たちで考えないといけない。それに試合に臨むコンディションをしっかり、自分で管理しないといけない。やることをしっかりやらないといけないと選手には伝えました」
ハードな日程の中でコンディションを維持するのは難しいが、それでも自己管理し、試合に臨む準備を整える必要がある。そして試合に入れば、準備してきたものをしっかり発揮しなくてはならない。そのサイクルが、うまく回っていない。
「ここまで25試合をやりましたが、ゲームの中で焦っている感じがあります。圧力をかけてくる相手に苦しい試合をしている。一人ひとりの技術もメンタリティーがもっと成長しないといけないと思いますが、それは一気に変わることは難しいと思うし、連戦で疲れもある。言い訳になりますが、その中で自分たちがどういうふうに試合をするのか、そこが重要になります」
悪いなら悪いなり、賢く戦って勝ち点をつかんでいく。負けを引き分けに、引き分けを勝利にもっていく地力が、いまの千葉にはまだない。それは勝利への執着心だったり、揺るぎない姿勢だったりが足りないということでもあるのだろう。メンタル面の問題点についてはこれまでにも多くの選手が口にし、指摘してきた。つまりは選手自身も理解しているところだが、シーズンの折り返しはとうに過ぎてもまだ完全解決には至っていない。そろそろ上だけを見て、戦える状況に持っていかなければならないはずだ。そのためにも指揮官はブレないことが重要だと強調した。
「自分たちのやりたいことをもっと徹底してやらないといけないと思います。結果は自分たちのサッカーできればついてくると思うし、それができなかった場合は、やっぱりこの前の試合みたいな結果になると思う。(敗戦から)切り替えて戦わないといけない。もちろんチームがやりたいことを毎試合やるのは難しいですが、ブレずにやることが大事。そうしないと成長はない」
今夜対戦する大宮は、ある意味では同じような状況にあるチームと言えるかもしれない。昇格候補と期待されながら中位につけている。千葉は、ここで踏みとどまり、上を向いて戦えるのか。ショックを引きずったまま戦うことになるのか。今夜は、勝負の試合になる。