上写真=笑顔も浮かべながら10月2日の練習を消化した中川(写真◎KYOTO.P.S.)
「連動した守備ができていた」
京都サンガF.C.は10月4日の明治安田生命J2リーグ第24節で、ジュビロ磐田と対戦する。2日の練習後のオンライン取材で、GK若原智哉は「5連戦の最後で、疲れも少しありますが、良い雰囲気で練習できている。コンディションは良いです」と自身とチームの状態について語った。
京都は第21節の栃木SC戦は勝ったものの3-2、第22節の大宮アルディージャ戦は前半の2-0から後半の4失点で2-4の逆転負けと、失点が増えていた。しかし9月30日の前節、ジェフユナイテッド千葉戦は0-0の引き分け。勝ち点1にとどまったものの、3試合ぶりに相手を無失点に抑えている。
若原は千葉戦を「フィールドのみんなも守備からしっかり入ってくれて、シュートも全然打たれていない。相手の持ち味であるクロスも、他の対戦チームと比べれば本数は少なかったんじゃないか」と振り返った。京都は8月の第11節から6試合未勝利と苦しみ、この6試合は全試合で失点していたが、9月に入って第17節からは4試合無失点で3勝1分けと調子を上げた。この要因については「連動した守備ができていた。チーム全体の行く・行かないの判断や、ゴール前の体を張る守備、セットプレーで体をぶつけることなど、ベースのところがしっかりできた」と自身の見解を述べている。
U-18から昇格3年目の今季、2月の開幕戦は控えだったが、リーグ戦が再開した6月の第2節からは定位置をつかみ、フル出場を続けている。チームの結果に浮き沈みがあった今夏の自分自身について「チームを救うプレーがあまりない。僕自身の評価は、そんなに良くはない」と語る一方、「試合を積み重ねることによって見えてくるもの、学べることがたくさんある。いろいろな出来事があり、良い感じでやれていると思う」という言葉には充実感が漂う。
前半戦で印象に残っている試合に、2-0の完封勝利を収めた7月の第4節・アビスパ福岡戦を挙げ、「自分のプレーでチームを救った実感があった。そういうプレーをもっと出していかなければいけない」と表情を引き締めた。磐田は監督交代があったばかり。情報が少ない相手に対し、古都の守護神がどんな働きを見せるのか注目される。