上写真=自らのミドルシュートなどでゴールを目指した上田だが、ホームで完封負けを喫した(写真◎J.LEAGUE)
■2020年9月9日 J2リーグ第18節(@Cスタ:観衆3,052人)
岡山 0-1 東京V
得点:(岡)なし
(東)山下諒也
強烈ミドルも阻まれる
ファジアーノ岡山は9月9日の明治安田生命J2リーグ第18節で、ホームに東京ヴェルディを迎えた。前半に先制されて迎えた後半はゴールに迫るシーンを多く作ったものの、最後まで1点が奪えず0-1の完封負けを喫している。
最終ラインからのパスワークで攻め崩そうとする東京Vに対し、立ち上がりから厳しくプレッシャーをかけてボールを奪いにいった。ボランチの一角でフル出場したMF上田康太は試合後のオンライン会見で「はがされてしまって、下がらなければいけない場面もありましたが、試合を通して前からいこうという、自分たちがやりたいプレーは多く出せたんじゃないかと思う」と振り返っている。
だが、ボールを奪った後に効果的な攻めができなかった。20分の失点もボール奪取から敵陣に入ったところで奪い返され、逆カウンターのような形から決められている。「奪ったボールを、またすぐに奪われてしまって、ということが多くて、前半はなかなかチャンスを作れなかった」と語った上田は、「(失点は)ボールの奪われ方が悪かったので、もったいないですが、自分たちのミスからでもある」と反省点を述べた。
上田は14分にFKをゴール前に送り、FW清水慎太郎の惜しいヘディングシュートを演出。78分にはエリア外からミドルシュートを放ったが、GKのセーブに阻まれた。前半の1点で敗れた岡山は依然として17位と、下位に沈む苦しいシーズンを過ごしている。
ホーム連戦となる次節は13日に、ヴァンフォーレ甲府と対戦。「改善できるところは、たくさんあると思います」とコメントした上田は、「まず(ボールを)奪われないようにすること、奪われた後の切り替え。攻められたとしても、失点につながらないようなプレーは、改善できるんじゃないかと思う」と続け、巻き返しへの意欲を示した。
現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE