上写真=千葉戦に向けて練習に励むヨルディ・バイス(写真◎KYOTO.P.S.)
今季無敗のホームで「もう一度、勢いを」
徳島ヴォルティスから今季、京都サンガF.C.に完全移籍で加入したDFヨルディ・バイスは、明治安田生命J2リーグで開幕から15試合中14試合にフル出場。だが9月2日の第16節、大宮アルディージャ戦は警告累積のために出場停止で、チームは0-1で敗れて今季初の連敗を喫した。
3日の練習後にオンライン取材に応じたヨルディ・バイスは、大宮戦について「非常によくやっていたと思う。オーガナイズされた戦いができていて、もちろん勝つ可能性はあった」と分析。多くのチャンスがあった内容を前向きに捉えた一方、「同時に、負ける要素もあったからこそ負けた」と結果について言及した。とはいえ「若い選手が多く出場した中、トータルとしては頑張って試合を作った。自信に変えて、悪かったところは過去のものとして、チーム全体で次に向かうことが大事」と語っている。
第11節以降、3分け3敗の6試合未勝利で5位から13位に後退した京都は、その全6試合で失点。完封が多かったリーグ戦再開直後から一転、失点が増えている。これについて「他のチームも含めて言えることは、再開の頃はフレッシュで、フィットネスも良い状態。それが過密日程で落ちてきて、大味な試合が増えてくる傾向があるのではないか」と自身の見方を明かした。
さらに京都については「疲れてくると、フィットネスが良いときはシンプルにプレーできていたのが、余計なことをしてしまう。頑張ろうとしてポジションがずれてしまい、失点につながっているイメージがある」とコメント。「コンディションは整わないが、だからこそ良いポジションを取る、ボールを持ったら簡単にプレーする、頭の中をクリアにしてサッカーをすることが、クリーンシートのためには大事な要素になると思っている」と堅守を取り戻すためのポイントを挙げた。
次節は中2日で、5日にホームでジェフユナイテッド千葉と対戦する。「コンディションは良く、2連敗しているけれど、しっかりしたメンタルを保っている。次の試合への準備はできている」と語るヨルディ・バイスは、「みんなが疲労困ぱいの中で、この状況を変えるためにエネルギーを使うことを、言い訳なしにやっていかなければいけない。エネルギーを出し惜しみせず、2連敗で食い止めて状況を好転させたい」と言葉に力を込めた。
今季ホームゲームは4勝2分けの負けなし。「まだホームでは負けていないので、勝利を取り戻したい。もう一度、勢いをつけて勝ち星を積み上げていきたい」と、昇格争いへの再浮上を誓っている。