上写真=未勝利のトンネルから抜け出すべく、選手たちは前向きに取り組んでいると實好監督は語る(写真◎KYOTO.P.S.)
5位から13位に後退
「今日は連敗後のトレーニングではありましたが、全体的に下を向いている選手はいなかった。みんながいろいろなことをポジティブに考えながら、でも、ただ単にあっけらかんと明るく、ではなく、集中した活気のあるトレーニングができました。雰囲気はいいです」
9月3日の練習後のオンライン取材で、實好礼忠監督は練習の雰囲気について、このように語った。京都サンガF.C.は前日2日の明治安田生命J2リーグ第16節で、大宮アルディージャにアウェーで0-1の敗戦。今季初の連敗で6試合未勝利、この間に5位から13位まで順位を下げている。
前節から中3日だった大宮戦は、FWピーター・ウタカが今季初の欠場、DFヨルディ・バイスが警告累積で出場停止という状況で先発の顔ぶれも変わったが、多くのチャンスを作り出して押し気味に進めた。それでも89分に失点して敗れ、長いトンネルから抜け出すことができない。
「すごく良い試合をして勝てないのは歯がゆい」と吐露した實好監督だが、「選手たちがいろいろなものを前向きに捉えてくれていて、ポジティブにやってくれるので、助かっている」という。勝ち点を伸ばせない状況でも、こういう形でやろう、というものがあるので、しっかり継続してやっていきたい」と前向きに語った。
大宮戦で初先発したMF谷内田哲平とFW李忠成のプレーについてもコメントした。高卒1年目でプロ初先発となった谷内田は「一番チャンスを生み出せる、いまのウチの中盤で一番、変化をもたらすことができる選手。それを出してくれた」と評価。多くの決定機を迎えた李についても「あと一歩というところまでいって、点を取ってくれる感じがあったので、足がつるまで引っ張ってしまったが、ハードワークもしてくれた」と語った。
次節は中2日で、5日にジェフユナイテッド千葉とホームで対戦する。「しっかりした守備からのカウンター、セットプレーの強さがあり、昨日(アビスパ福岡戦)はしっかりボールを動かしながら攻め込むシーンもあった。個人の力もあり、堅いチームという印象」と評した實好監督は、「昨日(大宮戦)で自分たちができた攻撃、守備の切り替え、攻守に組織で動くことなどを出していければ」と7試合ぶりの勝利への決意を語った。