上写真=ここから先は通さない!? 尹晶煥監督が改めて変わらない思いを選手に伝えた(写真◎ジェフユナイテッド千葉)
しっかりとした姿を見せるために
ギラヴァンツ北九州をどこが止めるのか。明治安田生命J2リーグで8連勝中と注目されている2位チームに次に立ちはだかるのは、ジェフユナイテッド千葉である。
J2はこの週末から「5連戦第2幕」に突入する。各チームとも第10節から第14節までの「第1幕」で得た経験を踏まえてブラッシュアップしていくが、千葉の場合は尹晶煥監督が「最初の5連戦はうまく乗り切った。いい経験もできた」と評価している。3連勝のあと連敗という結果になったが、大きいのが「いろいろな選手を活用できる起用法の幅が広がっている」という実感だ。
「一番重要なのは、すべての選手の活用価値が見えて良くなったことです。もちろん、選手たちが100パーセント信じて戦術についてくることができているわけではなくて、まだ90分集中できていないところもあります。そのために説得もしていかなければいけない。選手が戦術的に理解をして、90分間、集中する形を作っていかないといけないと思います。そこはこの5連戦でできた部分とできなかった部分があるので、少しずつやりながら理解を深めていかないと」
その「説得」の部分では、1週間空いたこのスケジュールを活用して、25日の火曜日には長いミーティングを行ったという。
「選手たちに任せてきた部分もあるのですが、最近の2試合でまだ確実に分かっていないところもあり、どうやって90分間プレーしなければいけないかを明確に話しました。選手たちには疲れもあるかもしれませんが、しっかりとした姿を見せるために久しぶりに長い話をしました」
もちろんその詳細は明かされないが、頭の整理はできたはず。「こういうシーズンを過ごしていれば、選手も思い通りのプレーができないこともあります。コンディションが良くない選手もいますし、反面、良くなっている選手もいます」と体調面を憂慮していて、あとは基本的な部分とディテールの部分の両方を突き詰めていく段階にあることを示しているようだった。
「2度目の5連戦は8連勝中の北九州が相手です。本当にいいチームだと思っています。なぜ勝てているのかが明確なチームです」「運動量があり、当たり合いの強いチームだと思っています」といつも通りに最大限のリスペクト。そして、こちらもいつも通り「私たちも90分しっかりとできるのなら、十分に結果を持って帰れます」と表情を引き締めるのだ。
「相手のことよりも、こちらがどんなコンディションで、どうやって臨むかで変わってくる。やろうとすることは変わっていないので、ブレずにしっかりできるのであればいい結果がついてくると思っています」
ハードワークを礎とするチーム同士の対戦だから、その根本のところで負けるわけにはいかない。