上写真=松本戦へ向けてトレーニングする新井一耀(写真◎ジェフユナイテッド千葉)
払拭するために圧倒して勝たなければ
前節の町田戦を敵地で2ー0と勝ち切り、いい形でホームに戻ってきた。真夏の5連戦の初戦であり、その勝利はチームにとって大きな大きな1勝になったのは間違いない。
ただ、同試合で無失点を実現し、勝ち点3の獲得に貢献したCB新井は「その次が大事」と強調する。
「今季は連勝できていないですし、いい試合ができた次の試合で勝てなかったり、良かったところが続いていかないのが現状がある。そこを変えていかなきゃいけない。5連戦というところで、これが続いていけば、勝ち点も積んでいくことができる。良くなかった試合の次の試合は当然大事ですけど、勝った試合の次もそれをつなげていく、という意味で大事」
例えば、敵地で臨んだ3節の水戸戦。3-0で完勝したが、続くホームの4節栃木戦は0-1で苦杯をなめた。5節の金沢戦。これまたアウェーで2?0と勝ち切ったが、ホームの6節東京V戦では1-2と敗れている。だから新井は「勝った次の試合が大事」と強く言う。
新井自身は、町田戦が今季3度目の先発だった。琉球戦、金沢戦、町田戦と先述した3つの勝ちゲーム、そのすべてでスタメンを飾っている(琉球戦は負傷で途中交代)。しかも無失点。本人は自分の一人の力ではなく、周りと協力しながら堅守を築いたと話すが、町田戦が象徴的だが、積極的に声を出しチームの守備を機能させていた。
「監督からもCBの役割は後ろから声を出すこと、集中力を高めることと言われています。そこはやっぱり強調してやる必要があったと自分でも思いますし、(町田戦では)みんなもそれを感じて集中力を高めてくれたと思います。それができれば町田戦みたいに、自分たちのサッカーができると思う」
今季はチームで副キャプテンを務める。守備のリーダーとしての期待も大きい。明日12日のホームゲームの相手は松本。今季は、ローテーション制を採用しているため、中2日で迎える試合に新井が先発を飾るかどうかは分からないが、新井自身は準備ができている。
「松本は選手の能力も高いし、組織的に走ってくるチーム。セットプレーでも点が取れるイメージがある。どのチームも戦いづらいですし、難しい相手」と相手をリスペクトしながらも、「サポーターの方が今こういう時期に、スタジアムに足を運んでくれている中で、不甲斐ない結果しか残せていない。そういうのを払しょくするためには、自分たちが良いサッカーをして、圧倒的に勝つ試合をやらなければいけないと思う」と力強く勝利を誓った。