上写真=ホーム無敗継続を狙う大宮の高木監督(写真◎Getty Images)
25日にホームに迎える相手の松本は、ここまで2勝3分け1敗。ハイプレスとコンパクトな陣形というソリッドな守備を武器に勝ち点を着実に手にしてきたチームだ。セルジーニョを中心に攻めに舵を切ったときの力強さもある。2点のビハインドを背負ってから追いついた水戸戦はその典型。「いやらしいところにボールを入れてくる」と高木監督は独特な表現でその印象を口にした。
「いまゲームに出ている中心的な選手はの個の力というのは非常に高い。とくにアタッカー陣。あとは、いやらしいところにボールを入れてくるというのは感じます」
そんな相手に、大宮はどう対応していくのか。
「ボールを入れらさせないことを主に考えてしまうと、自分たちの守備のオーガナイズじゃない部分が出てくる。自分たちのオーガナイズの中でボールに対して出させないことはもちろん必要ですが、ボールが出たときの対応も含めて大事。例えば、急いでスペースを埋めるとか」
組織立った守備に定評があるのは大宮も同じ。余所行きのスタイリングをせずとも、普通通りに戦えば「勝機は十分にあり」との算段が立っているということだろう。問題は相手ではなく、むしろ自分たちの側にある。
指揮官は0-1で敗れた前節の甲府戦について、「入ってはいけないエリアにたくさん人が行ってしまった」と振り返った。詳細は語らなかったものの、ポジショニングミスが攻めあぐねた要因の一つということだ。「臨機応変さ、柔軟性をもってポジションを取らないといけない」と高木監督は付け加えている。
栃木、甲府に連敗したのはいずれもアウェーゲームで、スコアは0-1。猛攻を仕掛ける時間があったものの、ゴールは遠かった。FW陣に得点がないことについて聞かれ、「点を取っていかないと勝てないので。誰が取ってもというのはありますが、点を取ることがFWの仕事とも思います」と、かつてアジアの大砲と呼ばれた指揮官は期待を込めて語ってもいる。
今季、ホームでは2戦2勝の負けなし。松本戦で狙うは連敗ストップとホーム3勝目。ネットを揺らすのがオレンジのFWなら、なお理想的だ。