上写真=練習中の大久保。「チーム状態はいい」と現状について語った(写真◎東京ヴェルディ)
ミーティングをすごくやりました
キャリア20年の大久保にとっても、今回のような状況は初めての経験だ。およそ4カ月にわたるリーグの中断。夏場の超過密日程。交代枠5人ルールの採用。そして、さまざまな感染症対策。
それでもやはり、思いの最初に来るのは、サッカーができる「喜び」だった。
「ここまでの連戦が続くのは(自分のキャリアでも)ないですね。アウェー連チャンで土曜水曜で試合が続けば、大変にはなってくると思いますけど、試合はできるので」
「(再開に向けて)いい状態でみんないっているとは思うんですけど、暑さもあって、疲れもたまるようになると思うし、(再開後は)ケガ人も絶対出ると思う。それがちょっと心配ですけど、それでも(チームとして)良い感じではいけるんじゃないかなと思います」
東京Vは、活動自粛中にzoomでチーム戦術の理解を深めることに努めた。今季加入の大久保にとって、それは有意義に時間になったという。
「ミーティングはすごくやりましたね。(戦術が)浸透してきているなというのは、練習しながらも感じるところがあります。(活動自粛の期間が)プラスにはなるんじゃないかなとも思います。あとは試合をしながら自信を深めていくことが大事なってくる」
東京Vが掲げる目標は、13季ぶりのJ1昇格。大久保の思いも同じだ。その実現には、重要なポイントがあると歴戦の勇者は話した。
「スタートダッシュが大事になってくる。試合の間隔も詰まってますし、最初に勝って勢いに乗るのが大事なってくるんじゃないかと思います」
個人としても、チームとしても、いい形でリスタートを切るために準備を着々と整えている。再開初戦の相手はFC町田ゼルビアに決まった。
「正直に言えば、まだ町田の印象は分からないです。試合も見ていないし、分析もしていないので。ただ、どのチームも再開で気合も入っているだろうし、(東京Vも)いいサッカーできればいいと思います」
6月27日の再開まで、2週間を切った。シーズン前、「ヴェルディ復活はJ1昇格が絶対条件」と話したストライカーは、試合への渇望を、リスタートから爆発させるーー。