上写真=オンラインで取材に応じた實好監督(写真◎スクリーンショット)
チーム状態は「いい段階」
全体練習を再開して2週間。實好監督は「急ピッチ過ぎるのでケガが心配」と前置きをしつつ、「再開を見据えるといい段階にある」とチームを評価した。
13日に行なわれた練習試合(相手非公表)では選手のコンディションを確認しながら、「今シーズンは立ち位置を流動的に戦っていこうと思っているので、そのへんのところは少し変化をつけた」と戦術的な作業にも着手。就任1年目、思わぬ事態で出鼻をくじかれた形だが、中断期間も効果的に利用しながらチーム作りを進めている。
「トレーニングマッチでぎくしゃくした部分もあったけど、時間が進むにつれて攻守に良くなっていった。1日1日で積み上げができるということをみんなで共有して、この2週間はベーシックのところ、土台を大きくする期間にしたい」
攻撃サッカーを掲げながら開幕戦は無得点で敗れたが、目指すビジョンに変わりはない。リーグ再開に向けて、指揮官の考えは“量より質”だ。
「これも、これもと欲張るのではなく、『これをやるぞ』とスタートしたものの質を高くしたい。こんな策もある、という考えではなく、やろうとしていることの質を高める作業を今後もしていきたい。攻守の切り替えのところは昨日(の練習試合)はスムーズにできたので、そのへんの質は高くなっていると思う」
過密日程が避けられない今季はコンディション調整も重要となるが、その部分でも考えは同じだ。「きょうはクールダウンが中心の選手が多かったけど、回復する質というか、回復するためのトレーニングもできた」と實好監督。あらゆる面で質を高め、6月27日の再開初戦に備えるつもりだ。