3月28日、栃木SCは鹿島アントラーズと35分×4本のトレーニングマッチを実施。栃木SCのFWエスクデロ競飛王が1本目に先制点を挙げたものの、4本目に鹿島アントラーズのMF三竿健斗に同点弾を許し、1-1で引き分けた。

上写真=栃木の攻撃をけん引するエスクデロ(写真◎サッカーマガジン)

■2020年3月28日 トレーニングマッチ(35分×4本)
鹿島 1-1 栃木
得点者:(鹿)三竿健斗 (栃)エスクデロ競飛王

「中断期間でもメンタルは落ちない」

 3月28日、栃木は鹿島とトレーニングマッチで対戦。1本目の先発に名を連ねたFWエスクデロ競飛王が、栃木の攻撃をけん引した。元日本代表FW矢野貴章と2トップを組み、鹿島のベテランGK曽ヶ端準が守るゴールへと迫る。1本目は曽ヶ端の攻守に遭い、得点できなかったものの、2本目の28分にゴールネットを揺らした。

「決めることができて良かった。久しぶりのスタメンだったので、アピールする場だと思っていた。こういうチャンスを絶対に物にするという気持ちでずっとやっていたので、自分にとっても良かった」

 試合はエスクデロが退いた後の4本目に同点とされて引き分けに終わった。それでも、今季から栃木でプレーするアタッカーにとっては、手ごたえを得た一戦となった。

「自分のコンディションが、昨年とは比べ物にならないくらい、かなり上がっている。やっていて、すごく楽しい。(ボールを前へ)運べること、ボールを持ってからのスピードは自分の良さなので、それをどんどん出せるようになれば、もっとチャンスは生まれてくる。押し込まれる展開が多い中でも、跳ね返ってきたボールを僕だったり、(矢野)貴章さんだったりが、どれだけしっかりキープして前を向き、運べるか。それによって、また最終ラインを上げられるし、それがとても大事になってくるので、すごく意識してやっていました」

 3月25日にJリーグは、5月2日にJ2リーグの再開を目指すことを公表した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中断を余儀なくされているJリーグ。見込み通りのリーグ再開が叶ったとしても、公式戦は1カ月以上も先のこと。それでも、エスクデロは、チームとして士気が失われていないことを強調する。

「このチームはみんな、すごく真面目なので、(田坂和昭)監督も含めて、リーグ戦があってもなくても、やることは変わらない。自分たちのやらなければいけないこと、積み上げなければいけないことをずっとやってきている。リーグ戦が再開したら、単純に週末などに試合があるというだけで、(中断期間と)何も変わらずに、今まで通りという感じだと思います。中断期間だからメンタルが落ちるといったことはなくて、本当にずっと同じメンタル状態でやれているのかなと思います」

 リーグ再開後にイエローのシャツをまとって輝きを放つため、エスクデロは着々と公式戦に向けて準備を進めている。


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