上写真=満田誠がついに黄色のユニフォームを身にまとい、J1の舞台に立った(写真◎J.LEAGUE)
■2026年10月31日 J1第13節(観衆14,348人/@三協F柏)
柏 4-0 浦和
得点:(柏)小泉佳穂、弓場堅真、久保藤次郎、原田 亘
「チーム全体で取ったゴール」
満田誠がついに今季初めてJ1のピッチに立った。つまり、リーグでは「柏デビュー」になる。自己評価は「最低限」。
「気負いすぎずに自分のできることをやろうと意識していて、最低限はできたんじゃないかなと」
先発して52分と早い時間にピッチをあとにしたものの、貴重なゴールに関与して「結果」を残している。
37分、中盤で垣田裕暉が相手のミスを逃さず奪ってから、その左にいて受けたのが満田。このボールをシンプルに左外前へ送って遠藤渓太を走らせた。その判断が攻撃のスピードアップを促した。そのまま足を止めずにゴール前へ入ると、入れ替わるように遠藤はカットインからシュート、こぼれ球を小泉佳穂が押し込んで、先制した。
「渓太くんがボールを持ったときにシュートの選択肢もあったと思いますしパスの選択肢もあった中で、ほかの選手も止まらず抜け出したり、動きを止めなかったことが点につながったのかなって。だから、チーム全体で取ったゴールだと思います」
その一員にようやくなることができた実感がこもる。期限付き移籍で6月に加わったが、ここまでリーグ戦ではベンチ入りもなく、苦しい時期が続いた。
「人数が多いから出られない選手も多くなりますけど、それでも(仲間)隼斗くんのようなベテラン選手が頑張っている中で、自分たちが腐ったらダメ。上の選手がいい見本となってチーム全体を引っ張っていってくれているので、自分たちも引っ張られて今日の試合にいい準備ができたのかなと」
AFCチャンピオンズリーグエリートも戦っているチームは、この試合もタイから帰ってきて中3日の厳しいスケジュール。だからこそ、過密日程の中で初めて試合に出て、ゴールに関わってチームの力になった意味は満田にとって大きい。
リカルド・ロドリゲス監督に強く求められるのは、守備の強度だという。
「守備の部分やトランジションの部分でもっとボールに行くところだったり、そういうチームの守備の戦術のことを言われてきて、今日はそこを意識してできたのでよかったのかなと」
その基準をクリアできれば、持ち前の攻撃力をこのチームで生かすことができる。
「選手一人ひとりが流動的で、自分一人がボールを受けるための動き出しというよりは、全体でバランスのいいポジションを取って攻撃も守備もやっていかなければいけないチーム」
だからこそ、このデビューの日に自分自身が得た手応えは「考えすぎずに、守備で前にプレス行けたこと」。攻撃で自分自身を表現できたこと、ではなくて、守備の面で新しい能力を手に入れた実感だというところがとても興味深い。
いわば、これは「新生・満田誠」のお披露目の舞台。ここから試合に出れば出るほど、新しい魅力を振りまいていくはずだ。
