10月31日の明治安田J1リーグ第13節で、浦和レッズのGK西川周作が672試合目の出場を果たし、歴代最多記録に並んだ。ただ、試合は0-4という大敗。どれだけキャリアを積んでも目指すべきものがまだ先にあるということを教わったという。

上写真=西川周作が672試合出場を達成。記録はどこまで伸びていくのか(写真◎J.LEAGUE)

■2026年10月31日 J1第13節(観衆14,348人/@三協F柏)
柏 4-0 浦和
得点:(柏)小泉佳穂、弓場堅真、久保藤次郎、原田 亘

目標は浦和でのJ1優勝

 浦和レッズのGK西川周作がJ1リーグで672試合目の出場を果たし、遠藤保仁(ガンバ大阪など)と並んで歴代1位に並んだ。

「僕にとっては通過点ですし、とにかくチームが勝つためのプレーを心がけているので、今日の結果というのは受け入れがたい。ファン・サポーターの方には申し訳ない」

 喜ばしいはずのゲームは、実に0-4という大敗。

「まだまだだぞ、ということを、神様に言われているのかな」

 どれだけ多くの経験を積んでもその先がある、という真理を、改めてサッカーの神様が教えてくれた。

「自分が成長するための過程だと思っていますし、宮本(優太)キャプテンが試合に入る前に『今日は周さんのために全力で戦おう』と言ってくれて、チームメートにも非常に感謝していますし、みんなが生き生きして素晴らしい雰囲気でプレーさせてもらえて自分もすごく楽しい」

 それでも、大敗した苦々しさが祝福ムードを相殺してしまう。

「あきらめているんじゃないかというぐらいのプレーが見受けられましたし、負け方というのは長いシーズンで大事になってきます」

 0-2になったあとに宮本優太が退場した影響もあり、ゴールを目指すもののそこからまた2失点。数多くの経験から、負けにもさまざまな色や形があることを知っている。そしてその余計な2失点はドリブルで軽々と運ばれて決められる似たようなパターン。だからこの日の負けは、許されない負けだ。

「ここでうまくいくよりも、もっともっと成長しろということですし、まだまだ目標があるので」

 それはずばり、このクラブでチャンピオンになること。

「浦和レッズの一員としてリーグ優勝はまだ取れていないので、そのタイトルのことは自分の中ではすごくある。優勝することができれば、浦和の町もまた盛り上がりますし、たくさんのファン・サポーターの方がスタジアムを常に満員にしてくれると思うんです。僕たちが強くないと、ファン・サポーターの方は来てくれないと思っていて、あの環境が当たり前ではないことは、僕自身はいいときも知っているので、危機感を持ちながらプレーしていきたい」

 2004年に大分トリニータに加入し、05年にデビュー、そこから20年以上をかけて積み上げた672という金字塔。ついに遠藤保仁と並び、まもなく追い抜こうとしている。

「僕の中ではやっとさん(遠藤)はずっとレジェンドですし、日本代表でも一緒にプレーさせてもらって、フィールドプレーヤーであれだけの試合数をプレーしているところは、(GKの)自分よりもすごいと思い続けています」

 安定したセーブと左足から繰り出す素晴らしいキックはJリーグの「名物」でもあり、「フィードのできるGK」の先駆者になった。その技術が、かつての浦和の後輩で現在は日本代表の正GK鈴木彩艶に受け継がれているのは有名な話。だから、いまの西川もすでにレジェンドだ。

「だからこれからはまた、1試合の重みをさらに感じると思いますし、見方も変わってくると思いますので、そのプレッシャーにも期待にも応えていきたいなと思います」

 673試合出場の記録を達成する歴史的瞬間は、順当なら、11月8日に国立競技場で行われるヴィッセル神戸戦でやってくる。そこで気持ちよく勝って、ファン・サポーターとともに盛大に喜びたい。

■J1通算500試合以上の選手

1 西川周作 672試合(大分、広島、浦和)
1 遠藤保仁 672試合(横浜F、京都、G大阪、磐田)
3 楢﨑正剛 631試合(横浜F、名古屋)
4 中澤佑二 593試合(V川崎/東京V、横浜FM)
5 阿部勇樹 590試合(市原/千葉、浦和)
6 曽ヶ端準 533試合(鹿島)
7 興梠慎三 526試合(鹿島、浦和、札幌)
8 小笠原満男 525試合(鹿島)
9 森重真人 518試合(大分、FC東京)
10 伊東輝悦 517試合(清水、甲府)
11 山田暢久 501試合(浦和)


This article is a sponsored article by
''.