ヴィッセル神戸の最終ラインを支えるDFマテウス・トゥーレルがクラブへの思いと2026ー2027シーズンへの抱負を語った。勝者のメンタリティを持つチームに相応しいのは『タイトル』だと言い切った。

上写真=新シーズンも神戸の最終ラインを支えるマテウス・トゥーレル(写真◎J.LEAGUE)

個人的な名誉には興味がない

 2022年8月に始まったヴィッセル神戸でのプレーも6シーズン目を迎えた。近年は毎年のように優秀選手賞に名を連ね、24年にはベストイレブンに初選出されるなど、年を追うごとに万能センターバックとして安定感を増してきた印象も強い。

 先の特別シーズン(百年構想リーグWEST)でもセンターバック陣では最多出場時間を数えながらチームの『タイトル』に貢献。彼自身も最優秀選手賞に輝いた。

 とはいえ、本人は「個人的な名誉にはあまり興味がない」という。

「チームメイトがいなければ、僕が評価されることはないので感謝していますが、自分にとってそれが意味のあるものかと問われれば、どう答えればいいのかわからないというのが率直な気持ちです。それ以上に、チームメイトと勝ち取ったタイトルにこそ価値があると思っています。このハーフシーズンの戦いについて『半年間の戦いだから』とタイトルの価値を落とすような見方をされる方もいましたが、全てのクラブが力を尽くして戦った中で手にしたタイトルです。しかも僕たちはACLEを並行して戦うハードスケジュールの中で、それを勝ち取ることができました。何よりACLE2026―27への挑戦権を手にしたことも、クラブにとってすごく価値のあることだと受け止めています」

 2026ー27シーズンも目標に据えるのは、あくまでチームの結果だ。この半年、ミヒャエル・スキッベ監督のもとで成熟させてきた戦いをブラッシュアップしながらタイトルを目指す。

「正直、ハーフシーズンは僕らにとってポジティブなことばかりではありませんでした。ACLEでの結果を含めネガティブなことにも直面しましたし、リーグ戦でも途中、難しい戦いを強いられました。ミヒャエル・スキッベ監督のもと新しい戦い方に馴染むのにも時間がかかったし、たくさんのケガ人も出てしまいました。僕が預かる守備面でも、いろんなシチュエーションに対してもっとみんなでディスカッションしながら練習していく時間が欲しかったというのも正直なところです。

次から次へと試合がくるハードスケジュールでは、そうした時間を見出すことはできませんでした。ただ、見方を変えれば、その時間を通して強くなれた部分もあります。いろんな選手が出場チャンスを掴み、それによって監督がそれぞれの特徴を知り、起用法に幅を得たのもポジティブな要素だと思います。そうした収穫を明確な結果に繋げていくためにも、2026ー27シーズンはまず、ヴィッセルとしての戦い方はこうだ、と言い切れるものをしっかり備えながら進んでいく必要があると感じています。今シーズンも、ハードスケジュールが待ち受けるので、誰がピッチに立っても揺るぎない戦いができるような成熟を見出していきたいです」

 トゥーレルの言葉を借りれば「今のヴィッセルは勝たなければいけないチーム」だという。彼が来日したばかりの頃は、まだチーム力は不安定と言える状況だったが、今は違う。2023、2024年のJリーグ連覇を境にチームは自信を持ち、強豪クラブとしての地位を確立しつつある。毎年のように上位争いを続けている事実も、それを示すだろう。

「クラブハウスやトレーニング施設の充実など、クラブは全力でサポートしてくれています。そのことに対して応えなければいけないというプレッシャーもありますが、このチームにはそれを力に変えられる、勝者の選手と監督がいる。全員がクラブのために、応援してくれるファン・サポーターのために、支えてくれるパートナー企業の皆さんのために、タイトルを獲り続けるクラブでいなければいけないと思っています。この先も一つひとつのことに向上心を持って取り組み、タイトルにたどり着きたい」


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