開幕から2試合にフル出場し、連勝に貢献した鹿島アントラーズDF関川郁万が、8月22日のJ1第3節・アビスパ福岡戦を前にインタビューに応じた。前節の名古屋グランパス戦では試合終了間際に劇的な決勝点を記録。攻守で存在感を示すセンターバックが、今後の戦いに向けた思いを語った。

上写真=攻守両面で勝利に貢献している関川郁万(写真◎J.LEAGUE)

劇的ゴールで届けた特別な1勝

──今季は横浜F・マリノスとの開幕戦(8月7日)から先発フル出場が続いています。試合中のプレーを見ると、前に出てボールを奪いにいく守備など、関川選手の良さが戻ってきたように感じます。

関川 おっしゃる通り、戻ってきたというか、ケガをする前の自分はこういうプレースタイルだったなと、ちょっとずつ思い出している感じです。でもマリノス戦は3失点もしてしまったので、そこからの1週間はそういうプレーをより意識して練習に取り組みましたし、だいぶ前に行ける場面が増えてきました。

──守備だけではなく、縦パスを狙う意識も感じられます。第2節・名古屋グランパス戦(8月15日)のレオ・セアラ選手による先制点も、関川選手からヤン・マテウス選手へのパスが起点になりました。

関川 あれは2人のクオリティーで取ったゴールなので……なんとも言えないパスって感じですね(笑)。でも、それ以外の場面でもしっかり相手を見られるようになってきたとは感じています。

──その名古屋戦では、試合終了間際に関川選手が劇的な決勝ゴールを挙げました。周囲の反響も大きかったのでは?

関川 そうですね。何人かからメッセージをもらいましたけど、ケガから復帰したときのほうが多かったですよ。

──小川諒也選手のシュートに右足で触り、コースを変えてゴールに入りました。感触は残っていますか。

関川 いや、全然(笑)。足を出したら入った、みたいな。正直、触れたのかどうかもわからない感じでした。あれがなんで入ったのか、自分でも全くわかりません(笑)。

──小川選手と「触れたのか、触れていないのか」というやり取りもあったとか。

関川 得点後に諒也さんから「触ったか?」と聞かれて、僕は「分かんないっす」と答えたんですよ。でも、みんな僕のところに駆け寄ってきてくれたので、それで手を挙げてガッツポーズをしたら、僕の得点になっていました(笑)。

──関川選手にとって、メルカリスタジアムでのリーグ戦初得点でした。忘れられないゴールになったのでは?

関川 ホーム開幕戦だったし、(安西)幸輝くんを勇気づけるということをクラブとして表現する試合でもあったので、絶対に勝ちが欲しい試合でした。そこで去年、同じケガをした僕が得点を決められたのは、何か縁があるというか。幸輝くんに向けて試合をすると決めたときに、どんな形であれ勝利を届けたいという思いが個人的に強かったので、それを表現できてよかったなと思います。

──名古屋戦では負傷離脱中の安西選手に向けて、選手全員が彼の背番号である2番のシャツを着用し、ウォーミングアップを行ないました。ああした形で安西選手への思いを示すことは、どういった経緯で決まったのですか。

関川 幸輝くんが先週、クラブハウスに戻ってきて、何人かの選手が次の試合でそういうことをしてもいいんじゃないかとスタッフに伝えていました。それで試合の2日前に、最終的にキャプテンの(柴崎)岳くんが話をまとめて、ああいう形にしてくれました。

──関川選手も昨年5月に左膝複合靱帯損傷という大ケガを負い、長いリハビリを経験しました。2度目となる膝の大ケガを負った安西選手に対して、どんな思いがありますか。

関川 今は苦しいと思うけど、もう一回、本気になって、サッカーをやってほしい。僕の思いはそれだけです。


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