上写真=先制点をあげたI・ジェバリ(右)と2点目をスコアしたヒュメット(写真◎J.LEAGUE)
■2026年8月7日(金) 明治安田J1開幕戦(観衆34,855人@パナスタ)
G大阪 4−3 浦和
得点:(G)イッサム・ジェバリ、デニス・ヒュメット、ウェルトン、植中朝日
(浦)小森飛絢、金子拓郎、南野遥海
激しくスコアが動いた好ゲーム
ホームG大阪の明神智和監督は4−2−3−1、敵地に乗り込んだ浦和のチョウ・キジェ監督は4−3−3のフォーメーションをベースとし、試合開始直後から素早い攻守の切り替えと縦に速い展開を狙っていった。
先にネットを揺らしたのは浦和だった。17分、相手GKのゴールキックをクリアするところから始まり、9本のパスをつないで、最後は金子の右クロスに小森が飛び込んでヘディングシュート。ネットを揺らした。
浦和は再三、左サイドの深い位置に効果的にロングボールを送るなど、G大阪の前向きの矢印を消すプレーをはさみながら、鋭い出足でリズムをつかみ始めた時間帯だった。まさに理想的な展開と言えたが、22分、不要なファウルで自らゲームの流れを断ち切ってしまう。
自陣左サイドで進入してきた山下に対して林がやや遅れ気味にスライディング。そのプレー自体は不可抗力と言えたが、イエローカードを提示された。その直後だった。林に抗議する安部を、M・サヴィオが体をぶつけて転倒させたのだ。主審の目の前だったこともあり、2枚目のイエローで退場処分に。浦和はそれまで優位に試合を進めていただけに何とももったいない形で、残り時間を10人で戦わなければいけなくなった。
自然、G大阪がボールを握る展開が増え、ゴールに迫る機会も増やしていく。すると37分、ホームチームがスコアを振り出しに戻す。左サイドから中央へドリブルした安部からのパスをボックス内で受けたI・ジェバリがシュートをねじ込んだ。トラップした瞬間がハンドか否かをVARで確認し、ゴールが認められて同点。そこからさらに流れはG大阪に傾いていった。
浦和も散発的にカウンターを仕掛けるが、なかなか良い形にならない。やはり一人少ない状況は難しく、自陣でプレーする時間が長くなった。前半の終了間際にはG大阪が左から右へとボールをつないで浦和守備陣を揺さぶり、ボックス右角付近からD・ヒュメットが右足一閃。ゴール右を射抜き、逆転に成功した。
それでも後半の立ち上がりは、浦和も迫力を持ってゴールに迫った。守備から攻撃に移る鋭さを増し、敵陣深い位置でボールを回収すると、52分には小森、金子が連続でシュート。クロスバーやポスト、GK荒木の好守に阻まれたが、前半の終盤のように自陣深い位置で守備に奔走するだけではなく、攻めの姿勢を示した。
再三のチャンスをゴールに結びつけたのは、試合の残り時間が間もなく10分を切る時間帯だった。78分、中盤の争奪戦を制した浦和は右サイドへ深い位置へボールを送り、渡邊のクロスを金子がダイビングヘッド。同点に追いつく。さらに80分には、今度は左サイドをえぐった渡邊のクロスに南野が合わせて逆転してみせた。
しかし、試合はここで終わらなかった。終盤になって、さらにスコアが激しく動く。84分、I・ジェバリとのワンツーでボックス内に進入したウェルトンがシュートを決め切りまず同点。そして86分、I・ジェバリのスルーパスを右サイドで受けた山下のクロスを植中がボックス中央でヘッド。G大阪が土壇場で再逆転に成功してみせた。
目まぐるしくスコアの動いた試合は、4−3でG大阪が制した。終盤に先行されながらも再逆転したことは、前任のウィッシング監督が突然辞任し、7月18日に正式に就任したばかりの明神監督にとって大きな意味を持つに違いない。一方で、一人少ない中でも諦めずに後半修正してギアを上げ、一度は逆転した浦和も勝利への強い意欲を感じさせる、見事な戦いぶりだった。
▼出場メンバー
・G大阪◎GK荒木琉偉、DF岸本武流、池谷銀姿郎、中谷進之介、初瀬亮(90分:佐々木翔悟)、MF安部柊斗(77分:鈴木徳真)、美藤倫、山下諒也(90分:中野伸哉)、イッサム・ジェバリ、食野亮太郎(77分:ウェルトン)、FWデニス・ヒュメット(59分:植中朝日)
・浦和◎GK西川周作、DFダニーロ・ボザ、宮本優太、工藤孝太、林幸多郎(66分:長沼洋一)、MF笹修大(60分:南野遥海)、安居海渡(87分:植木颯)、渡邊凌磨、FW金子拓郎(87分:水沼宏太)、小森飛絢(60分:オナイウ阿道)、マテウス・サヴィオ
