6月13日にMUFGスタジアム(国立競技場)で行われたJリーグオールスターDAZNカップ。J1 EASTで鮮烈な活躍を見せたのは佐藤龍之介(FC東京)だ。次代の日本を背負うアタッカーは、J1 WESTとの3位決定戦で目標とする香川真司(セレッソ大阪)の目の前で生き生きと豪快なミドルシュートを決めてみせた。

上写真=佐藤龍之介は国立競技場3戦連発!(写真◎J.LEAGUE)

愛のあるパス

「相手の選手もすごいし、味方もすごいし、夢の時間でした!」

 佐藤龍之介(FC東京)は初めてのオールスターで、J1 EASTの一員としてサッカーの楽しさに存分に浸った。それもそのはず、圧巻のミドルシュートでスタンドを沸かせたのだから。

 3位決定戦となるJ1 WESTとの20分マッチは、2点を先行される難しい展開。12分に9人を入れ替えたチームにあって、佐藤はそのままピッチに残った。これが功を奏した。

 15分、カウンターから右を抜け出してGK中村航輔(セレッソ大阪)と1対1になりながらシュートをブロックされたが、すかさずこぼれ球を拾って左足でクロス、谷村海那(横浜F・マリノス)が胸で押し出したボールを渡邊凌磨(浦和レッズ)が左足ボレーでねじ込んで、逆襲のゴールを生み出した。

「最初に決められたらベストでしたけど、いい形でクロスを上げられてよかったです」

 そして、試合終了目前の20分。またもカウンターから中央を抜け出して、ペナルティーエリア手前からクリーンシュート、これがゴール左へと吸い込まれるように飛び込んで、ついに同点に追いついた。

「自分らしさがすごく凝縮されたゴール」と表現した納得の一撃だ。

 まずは、自陣で奪ったボールを脇坂泰斗(川崎フロンターレ)に預けたところからスタート。そのまま中央を走ると、絶好のパスが返ってきた。「愛のあるパス」と感激したリターンを受けて、「自分でもスピードを殺さずにいけた」と相手に後ろから押されながらも耐えて突き進む。

「いろいろな選択肢があって、最後までパスを考えた」のだが、そのまま右足できっちりと芯をたたくシュートで仕上げた。国立競技場では3試合連続ゴールとなり、「国立、強いっすね」と自画自賛だ。

「こういう日に決められると、評価云々というより、サッカー選手としてみんなの記憶に残ってくれると思います」

 これで2-2として引き分けとなり、1人目からサドンデス方式となるPK戦では2人目に蹴り込んで、結局4-3で勝利を手にした。

「非常に楽しかったですね。やっぱりJリーグの一つの集大成という感じがします」

 60クラブから選手が一同に会し、6つのオールスターチームがワンデートーナメントで競う前代未聞のビッグイベント。中でも、3位決定戦で同じ背番号23をつけて争ったJ1 WESTの香川真司を意識した。

「やっぱり特別な選手ですし、目標の選手。彼を超える選手はなかなか日本ではいないと思うので、そこを目指していきたいと思います」

 その目の前で決めた鮮やかなスマッシュショットは、世界に名を馳せた香川の記憶にも強く残っただろう。


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