クラブ創設35周年を迎えるガンバ大阪のキーマンたちを取り上げる『集中連載』。その第1回は昨シーズン途中にベルギーのモレンベークから加入し、イェンス・ヴィッシング新監督体制でもボランチのポジション争いをリードする安部柊斗だ。開幕が間近に迫った明治安田J1百年構想リーグ、そしてACL2への思いを熱く語ってもらった。

新体制での競争とターゲット

画像: 2025年5月にベルギーのモレンベークからG大阪に加わった安部柊斗(写真◎J.LEAGUE)

2025年5月にベルギーのモレンベークからG大阪に加わった安部柊斗(写真◎J.LEAGUE)

 ヴィッシング監督のもとで始まった新たな『ポジション争い』にも、昨年の戦いを完全にリセットした上で、フレッシュに向き合っているという。始動からここまで、ボランチでプレーしたのは、安部をはじめ、鈴木徳真や美藤倫、倉田秋、名和田我空、吉原優輝、山本天翔ら。紅白戦や練習試合でもさまざまな組み合わせが試されている中で「監督のファーストチョイスになること」が目下の目標だ。

「昨シーズンからメンバーとしては大きく変わったわけではなく、既存のメンバーに新しい選手が何人か加わったという印象が強いので。お互いのプレースタイルもよくわかっている慣れ親しんだ仲間ばかりで、ピッチ上はもちろん、ピッチ外のところもたくさんコミュニケーションが取れているし、いい関係性ができているのは感じます。ただ去年は、退場しても復帰すれば使ってもらえるという感じで、僕自身はかなりダニ(ダニエル・ポヤトス前監督)に助けられたシーズンでもあったんですけど、今年はまたフラットな状況からの競争になる。実際に今もいろんな組み合わせを試している感じもある中で、その中で自分が監督のファーストチョイスになっていくためにも、練習の中では一番、目立たなければいけないと思っています。

 でも、それは単に自分らしいプレーを出すだけでは足りないというか。今年で29歳になることを考えても周りへの声掛けとか、チームをどう鼓舞するかみたいなところも合わせてやっていかないと、評価には繋がらないはずなので。まして今のガンバは、別メニューでの調整が続いている(林)大地を含め、(山下)諒也、(初瀬)亮、(鈴木)徳真、(岸本)武流ら同世代も多いですから。僕らの年代がしっかりチームを押し上げていかないと『タイトル』も見えてこないんじゃないかと思っています」

 その『タイトル』を求める上で、チームに備えたいと考えているのが、セットプレーでの得点力と、『盛り返す力』だ。昨年の戦いをもとに、また、常に優位に試合を進められるばかりではないからこそ、それらを備えることで着実に勝点を積み上げられるチームを目指す。

「昨年はセットプレーからの得点が少なかっただけに、そこが増えればもう少し楽に試合を進められることも出てくるのかな、と。また、昨年、僕が加入してから試合で、劣勢の内容から、あるいはビハインドを負った展開から、しっかり盛り返せたと思えた試合は、アルビレックス新潟戦(第32節)くらいでした。実際、先制できれば自分たちの戦いができるけど、そうじゃない展開を強いられた試合は自分たちで勢いを掴み返していくことがあまりできなかった。選手の顔ぶれを見れば、仮に先に失点しても逆転まで持っていけるパワーはあるはずなのに、なかなかチームとしてギアが上がらないというか、上がったとしても仕留め切れない、という反省が残りました。

 そこは今シーズン、より突き詰めていきたいし、そのためにも中心選手がしっかり試合に出続けることも大事なのかなと思っています。もちろん、シーズンの中では移籍があったり、ケガ人が出ることもあるとは思いますが、中心選手がコンスタントに試合に出続けることよって、チームとして積み上げられるものも増えていくはずなので。自分もその一人になれるようにしっかりとアピールを続けていこうと思います」

 そして、そのためには個人的に目に見える形、つまり数字でも貢献したいと言葉を続ける。

「去年のJ1リーグは15試合に出場して2ゴール1アシストと、ボランチとしては不甲斐ない数字に終わっただけに、百年構想リーグでは最低でも5ゴール5アシスト以上は意識したい。そのくらい絡めなきゃダメだと思っていますし、自分ならやれるとも思っているので達成したいです」


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