明治安田J1リーグ第38節(最終節)が各地で行われた。三協フロンティア柏ではという2位・柏レイソルと6位・FC町田ゼルビアが対戦。首位・鹿島アントラーズを勝ち点1差で追う柏は序盤から積極的な攻撃を展開。後半、オウンゴールで先制し、1−0で勝利。しかし鹿島も勝利を収めたため、2位でシーズンを終えることとなった。

上写真=序盤からアグレシブな姿勢を打ち出した柏。1−0で町田を下したが、鹿島に勝ち点差1の2位でシーズンを終えた(写真◎小山真司)

■2025年12月6日 J1第38節(観衆14,092人/@三協F柏)
柏 1ー0 町田
得点:(柏)オウンゴール

町田のタイトな守備も光ったが…

 町田の執拗なプレスをかわし、前進するプレーに、今季の柏のスタイルが凝縮していた。選手が言い立ち位置を取ってテンポよくパスをつなぎ、攻撃を組み立てていく。

 ただ町田もしぶとく食らいつき、パスを出される瞬間にはきっちり足を伸ばし、柏の出し手のプレーを難しくさせた。細部を疎かにしない徹底した戦いぶりが、試合を引き締まったものにした。

 36分、裏に抜け出した柏のFW細谷が放ったシュートがGK谷にブロックされたが、こぼれ球に瀬川が反応。しかし、いずれもゴールには届かず、スコアは動かなかった。その後も柏は何度かゴールに迫ったが、前半は無得点で終了。残り45分にかけることになった。

 後半も一進一退の攻防が続く中、均衡を破ったのは中川と瀬川だった。自陣でボールを受けた中川が反転して前進し、ドリブルで中盤を突破。右に開いてボールを引き取った瀬川がゴール前にクロスを供給すると、自陣ゴール前に戻りながらの守備を強いられた町田のCB岡村が足を伸ばし、クリアしたものの、ボールはそのままゴールイン。63分、ついに柏が先制点を奪った。

 先制で勢いを得た柏は、その後も攻め手を緩めず、追加点を目指した。一方の町田も選手を交代させながら同点を狙ったが、結局試合はそのまま1−0で終了。

 きっちり勝ち点3を積み上げた柏だったが、他会場で行われていた鹿島対横浜FMで鹿島が勝利したために勝ち点差は縮まらず。勝ち点1差の2位でシーズンを終えることになった。

 ただ、リカルド・ロドリゲスの監督就任1年目は躍進を遂げたシーズンになった。昨季、残留争いを繰り広げたチームはスタイルを大きく変え、最終節まで優勝争いできるほどに成績も上昇。ルヴァンカップも準優勝に終わるなど、最後はシルバーコレクターとなったものの、手にしたポジティブな変化は大いなる未来を予感させるものだった。

▼出場メンバー
・柏◎GK小島亨介、DF原田亘、古賀太陽、杉岡大暉、MF久保藤次郎(90+2分:山之内佑成)、小西雄大(86分:戸嶋祥郎)、中川敦瑛、小屋松知哉(75分:三丸拡)、小泉佳穂、瀬川祐輔(75分:仲間隼斗)、FW細谷真大(86分:垣田裕暉)

・町田◎GK谷晃生、DF望月ヘンリー海輝、岡村大八、昌子源、MF中村帆高(87分:桑山侃士)、前寛之(74分:ネタ・ラヴィ)、中山雄太、林幸多郎(74分:ドレシェヴィッチ)、FW藤尾翔太(46分:オ・セフン)、相馬勇紀、ミッチェル ・デューク(46分:西村拓真)


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