上写真=2点目を決めてチームメイトの祝福を受ける仲間隼斗(写真◎J.LEAGUE)
常に狙っていました
勝負を決めるゴールを奪った。山田雄士が鮮やかなミドルシュートで均衡を破った4分後。76分のことだった。
自陣左サイドのスローインの流れから小泉佳穂がピッチ中央をドリブルで駆け上がり、右サイドに展開。フリーで受けた山之内佑成がカットインして放ったシュートは、相手GKヤクブ・スウォビィクにストップされたが、こぼれところに後半開始から出場していた仲間隼斗が待っていた。
「ああいうワンチャンスというか、こぼれ球が来るっていうのも常に狙ってました。ふかしてしまうとノーチャンスだったし、(ゴール前に)人もいっぱいいたんで、とりあえず枠ってところで。本当に入ってよかったなと」
冷静に右足を振り抜くと、シュートはゴール左下を射抜いた。勝利をぐっと引き寄せる価値あるゴールを生んだ。
前半、チームは相手のブロックに手を焼いた。圧倒的にボールを保持しながらも5−4−1で自陣に引く横浜FCを崩しきれず、ゴールは遠かった。しかし、後半、スコアを動かした。
「相手の前でやっているプレーがやっぱり多くて、揺さぶるプレーが多かったので、そこからボールホルダーがフリーだった場合は、危険なゾーンにランニングを起こしたり、パスを入れていかないと、なかなか相手も動かなかった。後半、自分が入ったときはそのイメージでやりました」
左シャドーに入った仲間はイメージ通り、柏の攻めを活性化。自らゴールも決めてチームを勝利に導いた。この日の勝利で首位・鹿島とは勝ち点差は3から1に詰まった。
「自分たちのやれることは、残りの試合で勝つところだと思うし、必ず光が見えるじゃないけど、チャンスが来ると思うので。自分たちはもうそこに向けてチャレンジャーとしてやっていくだけです」
残り3節。仲間は一戦一戦、目の前の試合にフォーカスして進むと力強く語った。
