10月4日に行われた明治安田J1リーグ第33節で、浦和レッズがヴィッセル神戸を迎えた一戦。史上2クラブ目のJ1リーグ3連覇を狙う神戸は、AFCチャンピオンズリーグエリートの試合から中2日のアウェーゲーム。逆に浦和はフレッシュで、1点を守りきって5試合ぶりの勝利を収めた。
上写真=イサーク・キーセ・テリンのヘッドで浦和が勝利!(写真◎J.LEAGUE)
■2025年10月4日 J1第33節(観衆:38,062人@埼玉ス)
浦和 1-0 神戸
得点:(浦)イサーク・キーセ・テリン

神戸は攻守に元気なく…
ここ6試合で4勝2分けとスパートを掛けて2位に位置する神戸にとっては、次節で首位の鹿島アントラーズと対戦する前に負けるわけにはいかない。その思いが足を重くしただろうか。ACLエリートの第2節からは全先発メンバーを入れ替えたが、中2日という日程も影響しただろう。
浦和が相手陣内に押し込み、神戸は少ないチャンスに狙いを定める。そんな前半になったが、最大のビッグシーンは41分だ。
酒井高徳のセンタリングが荻原拓也の手に当たって、神戸がPKを獲得。宮代大聖のキックは、GK西川周作が右に飛んで右手でかき出して、浦和が最大のピンチを防いだ。荻原がすぐさま西川に抱きついて感謝を示した。
すると、浦和についにゴールが生まれた。47分、右からのFKをマテウス・サヴィオが中央へ、高々と跳んだイサーク・キーセ・テリンがヘッドで叩いて先制に成功した。加入後、初めてとなるゴールが、チームにとって実にリーグ戦5試合ぶりの得点になった。
神戸はこの後も元気がなく、明確なチャンスがなかなか作れない。カウンターを発動しかけても、浦和の守備に引っ掛けられて未遂に。交代で入った汰木康也のドリブル、小松蓮のヘッドと得意技を組み合わせて攻めるシーンや、終盤のセットプレーの連続で襲いかかったものの、惜しくも実らなかった。
浦和はこのまま逃げ切って、5試合ぶりの勝利。終始、攻撃がおとなしかった神戸は優勝争いで痛い星を落とすことになった。
