上写真=前半から局面では激しく敷くぶつかり合った両チーム。プレシーズンながら見応えのあるゲームになった(写真◎Getty Images)
■2025年7月30日(観衆67,032人@日産スタ)
横浜FM 1ー3 リバプール
得点:(横)植中朝日
(リ)フロリアン・ヴィルツ、トレイ・ニョニ、リオ・ングモハ
16歳のングモハがダメ押しゴール

後半途中からピッチに立った遠藤航。キャプテンマークも巻いた(写真◎Getty Images)
随所で垣間見せるリバプールの選手たちの技術の高さに、スタンドを埋めた大観衆が何度も感嘆の声をあげた。とりわけ通れば即、ビッグチャンスになりそうなミドルレンジのパスの巧みさ、ここぞというタイミングで足を伸ばすスライディングの鋭さは目を見張った。
だが、彼らにとってはプレシーズン。新戦力のヴィルツやエキティケを加えた『テスト』であって、チームはまだまだ調整段階にあった。
一方で横浜FMにとっても『調整』の一戦に違いなかった。J1で下位に低迷している中、リーグ後半戦の巻き返しに向けて大島秀夫新監督のもと、チームの最適解を探す一戦と言えた。前半から積極的に選手を替えたのはその表れだ。下記の出場リストが示す通り、多くの選手に出場機会を与えた。
最初にゴールを生み出したのは、後半から登場した横浜FMの2人の連係だった。加藤のスルーパスに反応し、裏に飛び出した植中がボックス左からシュート。55分、ホームチームが先制点を刻んだ。
直後の60分にはこの日一番の大歓声が沸き起こった。ファン・ダイクに代わって遠藤がピッチに登場。キャプテンマークを巻き、左センターバックに入った。するとその2分後、リバプールに同点ゴールが生まれた。
ジョーンズがドリブルで持ち込み、右のサラーへ。折り返しをヴィルツが蹴り込み、スコアは1−1となった。
その後は65分に6人を交代したリバプールが押し気味に試合を進めた。68分にはマカリスターのパスを受け、ボックス右に入り込んだフリンポンのクロスをニョニが飛び込んで合わせ、加点。逆転に成功した。
勢いに乗ったリバプールは試合終盤の87分にカウンターから16歳のングモハがゴールを決め、ダメ押し。3−1とし、地力を示す勝利を飾った。
▼出場メンバー
・横浜FM◎GK朴一圭(46分:木村凌也)、DF松原健(46分:諏訪間幸成)、ジェイソン・キニョーネス(46分:サンディ・ウォルシュ)、トーマス・デン(32分:宮市亮→71分:山村和也)、鈴木冬一(46分:加藤蓮)、MF喜田拓也(46分:山根陸)、ジャン・クルード(46分:渡辺皓太)、天野純(46分:植中朝日)、FWヤン・マテウス(46分:井上健太)、谷村海那(32分:ディーン・デイビッド→71分:浅田大翔)、エウベル(32分:ユーリ・アラウージョ→71分:松村晃助)
・リバプール◎GKギオルギ・ママルダシュヴィリ、DFコナー・ブラッドリー(65分:ジェレミー・フリンポン)、イブラヒマ・コナテ(65分:コスタス・ツィミカス)、フィルジル・ファンダイク(60分:遠藤航)、ミロシュ・ケルケズ、MFライアン・フラーフェンベルフ(46分:カーティス・ジョーンズ)、ドミニク・ソボスライ(65分:アレクシス・マカリスター)、フロリアン・ヴィルツ(65分:トレイ・ニョニ)、FWモハメド・サラー(65分:ハーヴェイ・エリオット)、ウーゴ・エキティケ(46分:ダルウィン・ヌニェス)、コーディ・ガクポ(65分:リオ・ングモハ)
