明治安田J1リーグは4月13日の第10節で、FC町田ゼルビアと浦和レッズが国立競技場で対戦した。冷たい雨の中のゲームは、前半のうちにセットプレーからとカウンターで仕留めた浦和が優位に試合を進め、町田の反撃をしのいで2-0で完勝を果たした。

上写真=松尾佑介が快足を飛ばして貴重な追加点を決めた(写真◎J.LEAGUE)

■2025年4月13日 J1第10節(観衆:44,363人@国立競技場)
町田 0-2 浦和
得点:(浦)マリウス・ホイブラーテン、松尾佑介

画像: ■2025年4月13日 J1第10節(観衆:44,363人@国立競技場) 町田 0-2 浦和 得点:(浦)マリウス・ホイブラーテン、松尾佑介

スピード満点の攻撃が奏功

 敵のお株を奪う2ゴールで浦和が完勝を見せつけた。

 前半のホットエリアは町田の左、浦和の右だ。町田は相馬勇紀、浦和は金子拓郎とドリブラーの競演がスタンドを沸かせた。

 町田は相馬の単独突破に頼ってチャンスメーク、そこから中でオ・セフンと西村拓真が待ち構えてゴールを狙う。浦和は1トップに快足を誇る松尾佑介を、トップ下に渡邊凌磨を置いて、速さを選択肢の上位に置いた布陣で臨んだ。

 15分の先制点は右CKから。金子がショートコーナーでマテウス・サヴィオへ。クロスをマリウス・ホイブラーテンが左足のアウトサイドでゴール左に流し込むテクニカルなシュートで決めた。

 このCKを獲得したのが、まさにスピードに乗った攻撃から。右サイドを渡邊の金子のコンビで進み、金子がセンタリングをニアへ、突っ込んだ松尾は打てなかったが、その流れから最後は長沼洋一のシュートが相手に当たりゴールラインを割った。

 さらに典型的なのが38分の2点目だ。GK西川周作の低く鋭いキックを、センターサークル内で渡邊がフリック、松尾がど真ん中を抜け出してゴールに向かい、左足で仕留めてみせた。わずか8秒の早業だった。

 ゴールを奪うしかない町田は後半開始から1トップのオ・セフンに代えてミッチェル・デュークを、右アウトサイドの林幸多郎に代えて藤尾翔太を投入した。これで右サイドの攻撃が活性化し、左の相馬とともにアタックの手数を増やそうとした。

 好調の西村が負傷で57分に交代を余儀なくされるアクシデントがあったが、ナ・サンホを投入して藤尾とともに右サイドに速さが加わった。

 だが、65分にはロングキックをデュークがヘッドで流し、ナ・サンホが抜け出して狙うシーンはあったが、ほかは迫力不足。得意としてきた前線へのロングキックも、中央で混乱を起こそうと狙うクロスも、相馬や藤尾のサイドアタックも封じられておとなしいままだった。

 これで浦和は3勝4分け3敗の五分の星に戻すことに成功。町田は7試合ぶりの黒星で首位を明け渡した。


This article is a sponsored article by
''.

No Notification