上写真=先制ゴールを決めた山田新。多摩川クラシコ3戦連発4点目!(写真◎J.LEAGUE)
■2025年3月29日 J1第7節(観衆33,632人/@味スタ)
FC東京 0−3 川崎F
得点:(川)山田新、伊藤達哉、エリソン
FC東京、3月は無得点に終わる
前半は互いに決め手を欠いてスコアは動かなかった。両チーム最大のチャンスは28分の川崎Fが敵陣で得たFKか。三浦が左足で入れたボールを高井がボックス中央でヘッド。鋭いシュートだったが、GK野澤には弾き出された。
0−0のまま迎えた後半も序盤はショートカウンターを打ち合う展開が続く中、55分、ついにスコアが動く。ボックス右から佐々木が進入し、フリーになった脇坂へパス。脇坂のトラップが乱れたが、その先にはFC東京のDF土肥を背負った山田がいた。
山田はその状態のまま、こぼれ球に反応。左足で反転シュートを放つと、ボールは土肥の足に当たって方向を変え、ゴールに吸い込まれた。
先制に成功した川崎Fはボールを動かしながらFC東京の穴を探っていった。73分、直前に交代でピッチに入った伊藤が追加点を奪った。右サイドの佐々木のクロスがこぼれたところに飛び込んでゴール。今季加入した伊藤にとってはこれがリーグ戦初ゴールだった。
勢いを得た川崎Fは83分に脇坂が鋭い抜け出しからエリソンに渡してダメ押しゴールをスコア。3−0で快勝した。
川崎Fは2023年9月15日のホームで1−0と勝利したあと、昨季の2度の対戦も3−0で制しており、この日の勝利で多摩川クラシコ4連勝、『3−0で3連勝』を飾った。ACLEも含め、チームはこの試合から7連戦をスタートさせたが、弾みをつける試合になった。
対するFC東京は松橋力蔵監督のもと、新たなスタイルの構築を目指しているものの、ここまでは苦しい戦いを強いられている。順位も15位に後退。まだシーズン序盤とはいえ、降格圏の18位神戸とのポイント差はわずか1。その神戸の消化試合が1試合少ないことを考えれば、早く浮上のきっかけをつかみたいところだ。3月のリーグ戦4試合でノーゴールという深刻なゴール欠乏症から脱することは急務だろう。
▼出場メンバー
・FC東京◎GK野澤大志ブランドン、DF岡哲平、木村誠二、土肥幹太(86分:野澤零温)、白井康介、MF安斎颯馬、橋本拳人(65分:東慶悟)、高宇洋、佐藤恵允(71分:塚川孝輝)、俵積田晃太(65分:小柏剛)、FW仲川輝人(86分:常磐輝人)
・川崎F◎GK山口瑠伊、DF佐々木旭、高井幸大、丸山祐市、三浦颯太、MF山本悠樹(86分:河原創)、大島僚太(78分:橘田健人)、家長昭博(86分:瀬川祐輔)、脇坂泰斗、マルシーニョ(71分:伊藤達哉)、FW山田新(78分:エリソン)