2月15日の明治安田J1リーグ第1節で、ファジアーノ岡山と京都サンガF.C.が対戦した。今季J1初昇格でホームでの開幕戦に臨んだ岡山が、序盤の劣勢をしのいで前半のうちに2得点。その後も堅い守備で反撃を許さず完封勝利を収め、歴史的な初陣で初勝利を収めた。

上写真=序盤はCKなどピンチが多かった岡山だが、京都に最後まで得点を許さず完封勝利(写真◎石倉利英)

■2025年2月15日 J1リーグ第1節(@JFEス:観衆14,575人)
岡山 2-0 京都
 得点:(岡)田上大地、木村太哉

「選手たちが本当によくやった」

 立ち上がりは京都が攻め込む時間が長く、多くのCKも得て先制点を狙う。だが岡山もゴール前の競り合いでしっかり体を寄せ、決定的な形を作らせない。

 しのいだ岡山は23分、最初のチャンスで先制点を奪う。MF加藤が蹴ったCKがファーサイドに流れると、フリーで走り込んできたDF田上が左足ボレーでファーサイドに決め、クラブ史に残るJ1初ゴールで均衡を破った。

 これで勢いに乗った岡山は36分、敵陣でのボール奪取からカウンターに転じ、鮮やかなダイレクトパスの交換で右サイドに展開。FW江坂のパスをMF柳が折り返し、中央に飛び込んだ木村が右足で合わせて2点目を奪った。

 京都はハーフタイムに2人の選手交代を行ない、何とか流れを変えようとするが、岡山の堅い守りを崩せない。その後も選手交代でも流れは変わらず、85分には途中出場のMF中野のミドルシュートがクロスバーに当たって決まらない。

 岡山も追加点のチャンスを生かせなかったが、守備は最後まで崩れることなく、歴史的なJ1初陣で初勝利。木山隆之監督は「もちろん1試合勝っただけで喜んでいるようではいけないと思いますし、この厳しいリーグで我々が生き残っていくためには、もっと成長しなければいけない、ということは承知の上で」と前置きし、「今日に関しては選手たちが本当によくやった。これを自信にしながら、また次に向けて成長していけるようにやっていきたい」と称えていた。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・岡山:GKスベンド・ブローダーセン、DF立田悠悟、田上大地、鈴木喜丈、MF柳貴博(73分:阿部海大)、藤田息吹、田部井涼(73分:竹内涼)、加藤聖、FW木村太哉(66分:一美和成)、ルカオ(89分:ブラウンノア賢信)、江坂任(73分:神谷優太)

・京都:GK太田岳志、DFパトリック・ウィリアム、宮本優太(HT:須貝英大)、鈴木義宜、MFジョアン・ペドロ(HT:福岡慎平)、川﨑颯太(62分:中野瑠馬)、平戸太貴、佐藤響、FWラファエル・エリアス(75分:米本拓司)、マルコ・トゥーリオ(62分:奥川雅也)、原大智


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