9月28日の明治安田J1リーグ第32節で、サンフレッチェ広島とFC町田ゼルビアが対戦した。ともに勝ち点59、得失点差で首位に立つ広島と2位で追う町田が激突した首位攻防戦は、立ち上がりの先制点で主導権を握った広島が、前半のうちに追加点。町田も後半にチャンスを作ったが、最後まで守備が崩れなかった広島が完封勝利で重要な一戦を制した。

上写真=リーグ最強の堅守を誇る町田から前半の半ばまでに2点を奪った広島。そのまま完封勝利を収めた(写真◎石倉利英)

■2024年9月28日 J1リーグ第32節(@Eピース:観衆26,655人)
広島 2-0 町田
 得点:(広)ゴンサロ・パシエンシア、加藤陸次樹

23分までに2得点

 開始わずか55秒、FW加藤の右からのクロスをMF東が左足で合わせ、わずかに左に外れたものの決定機を作った広島が、勢いのままに3分で均衡を破る。MF中野が右サイドから左足で上げたセンタリングを、ニアサイドに飛び込んだFWゴンサロ・パシエンシアが右足で合わせ、ネットを揺らした。

 町田も14分、FK後の混戦からDFドレシェヴィッチが右足で狙うチャンスを作ったが、しのいだ広島は直後の15分に、DF塩谷のパスをFW加藤が右足で合わせる決定機を作る。これは町田GK谷に防がれたが、なおも攻める広島は23分、またも中野の右からのセンタリングを、今度は加藤がニアサイドに飛び込んで左足で合わせて2-0とした。

 そのまま2-0で前半を終えた広島に対し、町田はハーフタイムに2人を交代で送り込み、3バックに布陣を変更。59分にはカウンターからFW藤本が長い距離をドリブルで運び、最後はエリア外中央から右足で狙ったが、広島DF佐々木に当たってゴール右上スミをとらえたボールは広島GK大迫が好反応で防いだ。

 町田は67分にFWエリキとFWミッチェル・デュークを投入し、局面を打開しようとするが、広島の守備網が粘り強く対応して決定機を作らせない。広島も88分にMF東のシュートが右ポストに当たるなど、後半は追加点を奪えなかったものの、前半の2点を生かして完封勝利を収めた。

 直接対決を制した広島は町田との勝ち点差を3に広げ、2位に浮上したヴィッセル神戸を勝ち点1上回って首位をキープ。ミヒャエル・スキッベ監督は試合後の会見で「自分たちの強さである、勇気を持って前に進むサッカーを最初から見せることができた」と満足げに振り返った。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・広島:GK大迫敬介、DF塩谷司、荒木隼人、佐々木翔、MF中野就斗、川辺駿、松本泰志、東俊希、FW加藤陸次樹、トルガイ・アルスラン(63分:新井直人)、ゴンサロ・パシエンシア(HT:ドウグラス・ヴィエイラ)(90+4分:ピエロス・ソティリウ)

・町田:GK谷晃生、DF望月ヘンリー海輝、ドレシェヴィッチ、昌子源、MF林幸多郎(HT:藤本一輝)、白崎凌兵(83分:下田北斗)、仙頭啓矢、相馬勇紀、FW藤尾翔太(67分:ミッチェル・デューク)、ナ・サンホ(67分:エリキ)、オ・セフン(HT:杉岡大暉)


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