6戦未勝利で迎えた国立競技場での一戦で、FC東京の攻撃陣が爆発した。4ゴールをスコアし、名古屋グランパスの反撃を1点に押さえて快勝。国立でのリーグ戦無敗記録を9試合に伸ばし、2ヶ月ぶりの勝利を祝った。

上写真=今季初先発でゴールを奪った東慶悟(右)と荒木遼太郎(写真◎J.LEAGUE)

■2024年9月14日 J1第30節(観衆55,896人/@国立)
FC東京 4ー1 名古屋
得点:(F)東慶悟、ディエゴ・オリヴェイラ、高宇洋、仲川輝人
   (名)稲垣祥

これで9戦無敗、8勝1分け!

 国立競技場でプレーするFC東京は、強い。新装なった国立競技場ではここまで負け知らず。2020年にルヴァンカップに優勝すると、以降のリーグ戦は7勝1分けという圧倒的な成績を残している。

 直近はリーグ戦6試合未勝利で不振を極めていたが、最後に勝利を収めたのも、23節(7/13)に国立競技場で行われた新潟戦。今季も国立で3連勝を達成しており、チームも選手も今回の試合には自信を持っていた。

 13分、その自信が早速、実を結ぶ。トップ下からやや下がった荒木が左から右へ大きく展開。受けた仲川がドリブルからシュートを放つと、GKランゲラックが弾いたところに東が詰めてFC東京が先制した。東は今季初先発。期待に答えてネットを揺らしたのだった。

 FC東京はその後も押し気味に試合を進め、持ち味である仲川と俵積田による両翼のスピードを生かしていく。その下地になったのは「素早い切り替え」と「回収」だった。

 イーブンのボールやセカンドボールをことごとく回収し、連続攻撃を展開。攻撃から守備、そして守備から攻撃の切り替えの場面でも鋭い反応で名古屋を上回った。

 31分には追加点を奪うことに成功。相手の最終ラインの背後を狙った森重のロングボールを河面が競り合うも後ろに流す。仲川が素早くそれを回収。そのままドリブルで前進すると、ボックス内で逆サイドから走ってきた内田に倒され、FC東京がPKを獲得した。

 キッカーを務めたディエゴ・オリヴェイラがきっちり蹴り込み、2−0。前半は完全にFC東京のペースで終わった。

 迎えた後半、名古屋は2枚替えを実施し、反撃を試みる。しかし、FC東京の攻勢が続き、65分にゴールを奪ったのもホームチームの方だった。

 中央の荒木からのパスを、60分に俵積田に代わってピッチに入っていた遠藤が受ける。そこから縦に仕掛けて早いタイミングでクロスを供給。走り込んだ高が今季、リーグ戦初ゴールを決め、リードを3点に広げた。

 プレスがハマらず、球際でも劣勢になった名古屋は、連動したプレーを出せず、後半もFC東京に苦しめられた。81分、次の1点をスコアしたのもFC東京だった。

 三國のパスを遠藤がカットし、最終ラインの裏に飛び出る仲川にパス。前半からショートカウンターの担い手になっていた韋駄天はGKの位置をしっかり見て左足を振り、チームの4点目を叩き込んだ。

 85分に名古屋も左サイドを攻略し、最後は稲垣がゴールを決めて1点を返したが、時すでに遅し。FC東京がまたも国立不敗神話を継続させ、ゴールラッシュで未勝利を6試合で止めた。

▼出場メンバー
・FC東京◎GK野澤大志ブランドン、DF小泉慶、森重真人、エンリケ・トレヴィザン(60分:木本恭生)、岡哲平、MF高宇洋、東慶悟(60分:土肥幹太)、荒木遼太郎(78分:野澤零温)、FW仲川輝人(86分:山下敬大)、ディエゴ・オリヴェイラ、俵積田晃太(60分:遠藤渓太)

・名古屋◎GKランゲラック、DF野上結貴、三國ケネディエブス、河面旺成、内田宅哉(46分:中山克広)、MF稲垣祥、椎橋慧也(75分:増井謙)、山中亮輔(66分:菊池泰智)、永井謙佑(66分:パトリック)、森島司(46分:和泉竜司)、FWキャスパー・ユンカー


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