8月1日の『Jリーグインターナショナルシリーズ2024』で、サンフレッチェ広島とシュツットガルト(ドイツ)が対戦した。厳しい暑さの中での一戦はシュツットガルトが先制し、広島も一度は追い付いたが、その後も得点を重ねたシュツットガルトが5得点で快勝。第1戦に続く大量得点でジャパンツアーを2連勝で締めくくった。

上写真=蒸し暑い中での一戦はシュツットガルトが再び5得点を奪って快勝した(写真◎J.LEAGUE)

■2024年8月1日 Jリーグインターナショナルシリーズ2024(@Eピース:観衆20,026人)
広島 2-5 シュツットガルト
 得点:(広)中島洋太朗、マルコス・ジュニオール
    (シ)アンジェロ・シュティラー、エメル・ベヤズ、トーマス・カスタナラス、ニック・ヴォルトマデ、ムサ・シセ

後半に大きくスコアが動く

 朝から猛烈な暑さとなった広島県は、安芸太田町加計で県内観測史上1位となる39・1度を記録。日の入り前の18時38分キックオフで行なわれた試合も公式記録で気温30・7度というタフなコンディションとなった。

 そうした気象条件の影響もあってか、立ち上がりから両チームとも相手がボールを持つと引いて守り、じっくり構えて対応。広島は両サイドへのロングパスでチャンスを作り、16分には左サイドから抜け出したMF志知孝明が至近距離まで運んで左足で狙ったが、GKアレクサンダー・ニューベルが左足で防いだ。

 ピンチをしのいだシュツットガルトは、19分に先制点を奪う。右サイドからエリア内に攻め込んだ後のこぼれ球を、フリーになっていたMFアンジェロ・シュティラーが左足で蹴り込んでネットを揺らした。

 ハーフタイムに広島が10人、シュツットガルトが5人を入れ替えて迎えた後半は、フレッシュな選手が加わった両チームが前半よりもアグレッシブなプレーを見せる。56分には広島MF中島洋太朗が、敵陣での鋭いドリブルで相手をかわしてチャンスを作ると、MF松本泰志の折り返しから右足ダイレクトでニアサイドに決同点ゴールを決めた。

 だがシュツットガルトも63分、MFエメル・ベヤズがエリア外から右足でミドルシュートを突き刺し、すぐさま勝ち越し。68分には縦パスに反応して抜け出したFWトーマス・カスタナラスが、エリア外に飛び出して処理しようとしたGK川浪吾郎よりも先に触ってかわし、無人のゴールに蹴り込んで2点差とした。

 広島も76分にMFマルコス・ジュニオールがFKを直接決めて追いすがるが、シュツットガルトは79分にFWニック・ヴォルトマデが決め、再び2点差に。後半アディショナルタイムの90+2分には、ロングパスに反応して左サイドから抜け出したDFムサ・シセがGKとの1対1を冷静に沈めた。

 シュツットガルトは京都サンガF.C.を5-3で下した7月28日の試合に続いて5得点を奪い、ジャパンツアー2連勝。新戦力のMFトルガイ・アルスラン、GK全4人など計24選手を起用した広島のミヒャエル・スキッベ監督は「非常に面白い内容だったと思う。部分的には自分たちのサッカーを表現できたし、相手の攻撃に耐えることもできたが、身体能力やスピードで差を見せつけられた」と語り、「素晴らしいチームと対戦したことによって、いろいろな課題、自分たちがどのように改善していかなければいけないのか見えた試合だった」と今後を見据えた。

取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


This article is a sponsored article by
''.