明治安田J1リーグ第24節が20日、各地で行われ、さいたまスタジアムでは浦和レッズと北海道コンサドーレ札幌が対戦。前半2ゴール、後半に2ゴールを決めた札幌が、粘る浦和を振り切り、4−3で勝利。10試合ぶりの今季3勝目を挙げた。

上写真=今季リーグ戦初ゴールを決めた札幌の鈴木武蔵(写真◎J.LEAGUE)

■2024年7月20日 J1第24節(観衆35,429人/@埼玉スタ)
浦和 3ー4 札幌
得点:(浦)チアゴ・サンタナ、二田理央、伊藤敦樹
   (札)岡村大八、鈴木武蔵2、駒井善成

終盤の浦和の猛攻を札幌がしのぎ切る

 札幌。前線にボールを通す。でも収められずロスト。

 浦和。最終ラインと駆け引きするアタッカーにボールを届ける。でも打ちきれない。

 フィニッシュに差し掛かる局面で精度を欠き、互いにシュートを打てない時間が続く。

 札幌は序盤、左偏重の攻め。鈴木、菅がそれぞれクロスに持ち込むが、ゴール前の味方には合わない。

 対する浦和は右からの攻めが活発。石原のクロスを関根が頭でとらえたが、GK菅野の正面を突き、ネットは揺らせなかった。15分には武田のスルーパスに松尾が抜け出し、中央から崩して絶好機を迎えたが、シュートは右へ逸れた。

 互いにチャンスがなかったわけではない。ただ堅守に苦しんだわけではない。前半は立ち上がりから、拙攻を繰り返している印象が強かった。

 ゴールが生まれないまま35分を経過。このまま前半終了かと思われたが、ゴールが生まれる。決めたのは、札幌。左コーナーキックからだった。

 ボランチの大崎がボックス内まで進出してボールを引き出し、札幌がCKを獲得。第3列の大胆なランニングがチャンスを作り出した。左CKで青木が蹴り入れたボールをCBの岡村がヘッド。札幌がついに先制ゴールを手にした(37分)。

 さらにアディショナルタイムだった。右CBの高尾のパスで抜け出した鈴木がボックス右から左足でシュートをねじ込み、追加点をスコアしてみせる(45+2分)。VARチェックの結果、オフサイドはなし。開幕からここまで期待されながらもリーグ無得点と苦しんできた鈴木のゴールにより、札幌が2点リードして前半を終えた。

 ハーフタイムに入ったところで雷の接近により、試合はおよそ45分間中断された。札幌のペトロヴィッチ監督は「後半の入りが大事だ」と選手に伝えていたが、札幌は、しっかり試合に入った。51分、駒井が古巣からチームの3点目を奪う。
 
 浅野が右サイドでボールをキープするとボックス内の右側までフォローに来た高尾にパス。浦和守備陣が寄せてくるタイミングで中央でフリーになってた駒井に展開。駒井がシュートをゴール左下にねじ込んだ。

 試合再開前に円陣を組み、逆転に向けて気合いを入れたはずの浦和だったが、逆にリードを広げられてしまった。後半開始から中盤をダイアモンド型に変更するシステムチェンジも奏功せず。57分にはさらにミスから失点を重ねることになる。

 青木がバイタルエリアに差し込んだダイレクトパスは鈴木に合わず、浦和のボランチ、安居へのミスパスになる。しかし虚を突かれたのか、安居の足元で収められず、ボールがこぼれると、図らずも鈴木の元へと転がった。鈴木は迷わず左足を振り抜き、ネットを揺らした。

 4点差をつけられた浦和は61分に一気に4人を代えて反撃に出た。システムも4−3−3に変更。今夏加入した本間が左ウイング、同じく今夏チームに加わった二田が右ウイングに入り、攻撃の活性化を狙った。

 すると77分に右CKからチアゴ・サンタナをヘディングを決めて1点返すことに成功。札幌も78分に3枚替えで強度の維持と攻守のバランスを整えたが、浦和の攻めは勢いを増し、81分に二田がボックス右からニアをぶち抜いて2点差に迫った。

 さらに89分にボックス内で井上が岡村に蹴られる形となり、浦和がPKを獲得。これを伊藤が冷静に沈めてついに1点差となった。

 アディショナルは9分。札幌にとっては長い、浦和にとっては短く感じる時間だったかもしれない。それと同時に勝利の難しさ、勝ち点を得ることの大変さを改めて痛感することにもなっただろう。

 試合は最後まで苦しみながらも札幌が1点のリードを守りきり、4−3で勝利。5月15日以来、10試合ぶりに今季3勝目を挙げた。

▼出場メンバー
・浦和◎GK西川周作、DF石原広教、井上黎生人、マリウス・ホイブラーテン、関根貴大(61分:小泉佳穂)、MF伊藤敦樹、安居海渡(61分:堀内陽太)、大久保智明(61分:本間至恩)、武田英寿、渡邊凌磨、FW松尾佑介(61分:二田理央)

・札幌◎GK菅野孝憲、DF髙尾瑠、岡村大八、中村桐耶、MF浅野雄也(61分:近藤友喜)、大﨑玲央(78分:宮澤裕樹)、馬場晴也(78分:長谷川竜也)、菅大輝、駒井善成(84分:田中克幸)、青木亮太、FW鈴木武蔵(78分:ジョルディ・サンチェス)


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