6月26日、明治安田J1リーグが各地で行われ、東京・味の素スタジアムでは6位のFC東京と最下位に沈む北海道コンサドーレ札幌が対戦した。試合は終盤に動き、FC東京が鮮やかな連動からネットを揺らして1−0で勝利。札幌は泥沼の6連敗を喫することになった。

上写真=豊富な運動量で攻守両面に存在感を示したFC東京の松木玖生(写真◎J.LEAGUE)

■2024年6月26日 J1第20節(観衆15,828人/@味スタ)
FC東京 1ー0 札幌
得点:(F)安斎颯馬

耐えに耐えた札幌だがまたも終盤に力尽きる

 序盤は、両チームに順位の違いほど力の差は感じられず、決定機の数はFC東京の方が多かったが、互角の展開が繰り広げられたと言っていい。前半終了間際に訪れたFC東京の直接FKやロングスローのチャンスも札幌はCB岡村、GK菅野を中心に守りきった。

 後半はスタートからFC東京がやや押し気味にゲームを進めたが、札幌も単発ながら直接FKを田中克が狙うなどゴールを目指した。

 それでもスコアは動かず、60分を経過。FC東京が先に動いて63分に荒木に代えてディエゴ・オリヴェイラ、俵積田に代えて仲川を投入。攻撃の活性化を図る。

 すると73分、カウンターからビッグチャンスを作り出す。安斎がボックス左から放ったシュートは菅野にセーブされたが、こぼれ球にD・オリヴェイラが反応。ガラ空きとなったゴール正面に詰めていたが、ボールをしっかりとらえきれず、ボールは枠を逸れてしまった。

 だが、その約10分後、明らかに圧力を増したFC東京の攻撃がついに結実する。途中出場の森重のクリアを敵陣でD・オリヴェイラが競ると、こぼれ球を松木が頭でつないで再びD・オリヴェイラに返す。ボックス右に走り込んだ仲川、その外を回った松木とボールはつながり、右サイドでフリーになっていた原川がダイレクトでボックス左の一番遠いところへクロスを送りんだ。

 これに反応したのが安斎だ。 田中宏との争いを制して前に出ると左足を伸ばしてボレー。均衡を破ってみせた。

 FC東京の連続攻撃を高い集中力でしのいできた札幌だったが、試合時間が残り10分を切ったところで力尽きた。

 試合はそのまま1−0で終了。FC東京がしぶとく試合をものにして勝ち点3を積み上げた。一方、札幌はこれで6連敗。勝利への意欲をピッチで示したが、またしてもゴールは遠く、終盤に失点して敗れることになった。

▼出場メンバー
・FC東京◎GK野澤大志ブランドン、DF白井康介(90+3分:中村帆高)、木本恭生(72分:森重真人)、岡哲平、徳元悠平、MF高宇洋、原川力(90+3分:小泉慶)、松木玖生、FW安斎颯馬、荒木遼太郎(63分:ディエゴ・オリヴェイラ)、俵積田晃太(63分:仲川輝人)

・札幌◎GK菅野孝憲、DF髙尾瑠(89分:家泉怜依)、岡村大八、中村桐耶、MF田中宏武(89分:原康介)、田中克幸(72分:西野奨太)、馬場晴也、菅大輝、駒井善成、長谷川竜也、FW鈴木武蔵(83分:大森真吾)


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