5月11日に行われた明治安田J1リーグ第13節で、FC東京は柏レイソルを迎えた。3連勝で4位と好調のホームチーム、連敗中で14位のアウェーチームと状況は対照的。ともにU23アジアカップで優勝したメンバーが復帰して激突した試合は3ゴールずつを記録して、ドローに終わった。

上写真=FC東京と柏はともに攻め合う白熱の展開もドロー(写真◎J.LEAGUE)

■2024年5月11日 J1リーグ第13節(@味スタ/観衆22,325人)
FC東京 3-3 柏
得点:(F)仲川輝人、ディエゴ・オリヴェイラ、松木玖生
  (柏)マテウス・サヴィオ、犬飼智也、島村拓弥

画像: ■2024年5月11日 J1リーグ第13節(@味スタ/観衆22,325人) FC東京 3-3 柏 得点:(F)仲川輝人、ディエゴ・オリヴェイラ、松木玖生 (柏)マテウス・サヴィオ、犬飼智也、島村拓弥

スーパーゴール連発!

 FC東京と柏レイソル、合わせて6ゴールが乱れ飛んだ一戦は、とにかくエポックには事欠かない90分だった。

 開始早々の2分にマテウス・サヴィオがこぼれ球をそのままきれいに蹴り込んで、いきなり柏が先制したかと思えば、4分後にFC東京はCKの流れからこぼれ球を仲川輝人がヘッドで押し込んで、すかさず同点に追いつく。

 ここからFC東京が一気に攻め立てると、左からバングーナガンデ佳史扶のセンタリングに入っていった安斎颯馬が倒されてPKを獲得。32分にディエゴ・オリヴェイラが冷静に決めると、その5分後には左CKのクリアボールを松木玖生がペナルティーエリアの手前からダイレクトボレーでゴール左に突き刺すビューティフルゴールを決めて、点差を広げた。

 FC東京が優位に進めるはずのリズムが柏の手に渡ったのは、アディショナルタイム。ビルドアップのパスをしたたかに狙っていた細谷真大が引っ掛けて抜け出したところで、飛び出してきたGK波多野豪に倒される。示されたのはレッドカード。これで波多野は今季2度目の退場処分になった。

 1人多くなった柏は、もちろん後半開始から攻撃にフルスロットル。開始早々の46分、センターバックの犬飼智也が30メートル超の距離から狙い、ゴール左上に突き刺した衝撃のゴールで、一気に勢いが増していく。

 それが58分にもう1つのゴールを生んだ。左からの白井永地のシュートはGK児玉剛が弾いたが、こぼれ球を島村拓弥がきっちりプッシュ。3-3とイーブンに戻してみせた。

 ここからの柏の連続攻撃はパワフルだった。81分に細谷がボックス内から粘って放ったが、わずか右へ。1分後、右サイドから川口尚紀が送ったセンタリングに木下康介が飛び込むが、これもわずか右。さらに1分後、細谷のヒールパスから木下が狙うがDFに当たって右CK。これをマテウス・サヴィオが入れて木下が高々と跳んでヘッドでたたくが、またも枠のわずか外。

 このあとも柏の猛攻とFC東京の必死の守備で最後まで見せ場が続いたが、このまま3-3のドローに終わった。

「同点までは追いつけましたが、ひっくり返せたゲーム」と振り返ったのが柏の井原正巳監督。後半はほとんどハーフコートゲームだっただけに、柏は勝ちきれなかった感覚が強い。FC東京も高宇洋の分析は「勝ち点2を失ったゲーム」。退場者が出た段階ではまだ2点をリードしていただけに、後半の失点があまりにも痛かった。


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