上写真=開幕戦で黒星スタートとなった浦和。西川は新スタジアムのピッチに立ったが、2失点を喫した(写真◎石倉利英)
■2024年2月23日 J1リーグ第1節(@Eピース:観衆27,545人)
広島 2-0 浦和
得点:(広)大橋祐紀2
「非常にうれしかった」
浦和は0-2で敗れ、3年連続の開幕戦黒星スタート。過去2年同様の完封負けで、チャンスを生かせなかった。「チャンスの数は結構あったと思いますが、入らなかったのは残念」と語った西川は、「3点目、4点目のピンチもありましたが、そこで(失点)2で踏ん張っていくのは、昨年の良いところを継続しながら。もちろん無失点がいいですが、そうできなかったときに、しっかり頭を切り替えてやることができていたと思う」と振り返っている。
0-1で迎えた53分には最終ラインからビルドアップしようとしたところでプレッシャーを受け、ボールを奪われてPKを与えた。相手が外してくれて難を逃れたが、直後に2失点目。「今日みたいな課題がキャンプでは出づらかったので、出たことには良い捉え方をしている」としつつ、「みんなで、これから高め合っていければと思う」と今後を見据えた。
結果は厳しいものとなったが、Eピースでの一戦には、一人の選手として特別な思いがあった。新スタジアム建設の機運が高まったのは、広島がJ1初優勝を果たした2012年シーズン。当時広島に在籍していた西川はチームメイトとともに街頭で署名活動を行なうなど、建設実現に向けて活動していた。
それから10年以上の時を経てピッチに立ち、「感慨深いものがありました」とコメント。「いろいろな方が協力してくれてできた、素晴らしいスタジアム。非常にうれしかったですし、広島のサポーターの皆さんも温かく迎え入れてくれて、素晴らしい試合ができたんじゃないかと思う」とかみ締めるように語った。
広島とのリーグ戦の再戦は11月の予定。「また違った浦和レッズを見せられたら」という浦和の守護神は、「まだまだ僕たちも成長しなければいけないので、1試合1試合、やるごとに強くなっていけるように準備していきたい」と巻き返しを誓っていた。
取材・写真◎石倉利英