サンフレッチェ広島GK大迫敬介が、指揮官も称賛する好プレーを見せて勝利に貢献した。2月23日の明治安田J1リーグ第1節・浦和レッズ戦に先発出場。オフに手術した右手の負傷を経て開幕戦でピッチに立ち、先制点のピンチを防ぐなど安定した働きで完封勝利の立役者の一人となった。
上写真=開幕戦での完封勝利に貢献した大迫。右手舟状骨骨折の手術を経て復帰を果たした(写真◎石倉利英)
■2024年2月23日 J1リーグ第1節(@Eピース:観衆27,545人)
広島 2-0 浦和
得点:(広)大橋祐紀2
全治2カ月も開幕に間に合わせて先発
広島のミヒャエル・スキッベ監督は試合後の会見で試合全体を総括した後、まず守護神の働きを称賛した。
「今年のJリーグは、大迫敬介の素晴らしいセーブから始まったと感じています」
立ち上がりの6分、浦和はエリア内左サイドから攻め込むと、MF小泉佳穂が左足シュートを放つ。強烈な一撃だったが、大迫が左手で触ってCKに逃れ、失点を防いだ。
シュートの前に「相手はドリブルが得意な選手でしたが、いずれ(味方DFを)かわし切らずに打ってくるだろうという予測があった」という。そのとおりのシチュエーションからの好セーブを「リズムができて、体が反応した感じです」と笑顔で振り返った。
昨季終了後の12月に右手舟上骨骨折の手術を行ない、全治2カ月と発表されていた。リハビリを経て開幕に間に合わせ、新スタジアムのエディオンピースウイング広島での初の公式戦で先発出場。25分には左からのセンタリングに合わせた浦和FW関根貴大のシュートも防ぎ、勝利への道筋を作った。
浦和の攻撃に「自分たちのサッカーができていたので、ピンチは急に来るんだろうと思っていたので、常に相手の位置を見て、予測しながら守っていた」という準備で対応。守護神にふさわしい働きで、新スタジアムと新シーズンの初勝利に貢献した。
取材・写真◎石倉利英