上写真=57分までプレーした伊藤敦樹(写真◎Getty Images)
■2023年12月19日 クラブワールドカップ準々決勝(@サウジアラビア)
浦和 0-3 マンチェスター・C
得点:(マ)オウンゴール、マテオ・コバチッチ、ベルナルド・シウバ
オウンゴールがポイントに…
ボールは握られた。何度も左右に振られ、浦和は我慢の戦いを強いられた。それでも粘り強く、世界最高峰のチームの攻撃を跳ね返していく。
GK西川が好セーブで失点を許さない。浦和はハナからベタ引きを狙っているわけではないだろうが、押し込まれて自陣ゴール前に構える時間が長くなった。
高い集中力で守り、前半をスコアレスで終えるのは一つの狙いだっただろう。しかし、アディショナルタイムに失点してしまう。左サイド深く進入をされると、ヌニェスに低く鋭いクロスを許し、足を出したホイブラーテンがオウンゴール。ついに浦和の守備が決壊してしまった。
なんとか反撃したい浦和だったが、後半に立て続けに失点する。52分にマテオ・コバチッチ、59分にベルナルド・シウバにゴールを献上。0−3と突き放された。
相手はデブライネもハーランドも温存し、その後はプレミアリーグで出場機会の少ない選手たちを投入しながら試合をクローズさせた。一方で浦和も、準々決勝の殊勲のゴールをスコアしたシャルクらをピッチに送って反撃を試みたが、その差を詰めることはできなかった。
堅守が武器の浦和は、前半終了間際に失点したことが悔やまれた。敵将グアルディオラもあの1点がポイントになったと認めている。実際、しっかり守り切り、後半に力を注ぐ戦い方ができていれば、また違った展開を導けたかもしれない。ただし、現実は0−3の完敗。この事実を受け止め、さらなる成長をつなげたいところだ。
浦和は22日、世界3位をかけてアル・アハリ(アフリカ代表)と対戦する。