前回のAFCチャンピオンズリーグを制した王者・浦和レッズが22日、理文(香港)とのプレーオフに臨み、前半の立ち上がりに2ゴールを挙げると、そのまま試合を押し切って3−0で勝利。見事に本戦出場を決め、再びアジアの頂点を目指して戦う権利を得た。

上写真=加入後、初先発を果たし、2ゴールに絡んだ中島翔哉(写真◎Getty Images)

■2023年8月22日 AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフ(@埼玉スタ) 
浦和 3−0 理文
得点:(浦)小泉佳穂、興梠慎三、関根貴大

躍動した中島と崩しの中心になった大久保

 前回のACL王者ながら、昨季の国内リーグと天皇杯の成績で出場権を得られなかった浦和は、プレーオフを戦って本戦の出場権を得る必要があった。負ければ終わりの一発勝負。重圧のかかる一戦だが、浦和にとって状況は厳しいものだった。

 J1第24節の名古屋戦からは中3日、そしてこの試合から中2日でJ1第25節の湘南戦を控えており、タイトな日程の中で試合となったからだ。

 それでも王者として負けられない一戦に、浦和は高いモチベーションで臨み、いきなりネットを揺らす。開始3分、大久保が相手のパスを自陣右サイドでインターセプトすると、右サイドに流れてポジションを取った中島が起点となり、ゴール右横に走り込んだ大久保へ再びボールを戻す。

 大久保はゴール前の状況をしっかり把握し、ファーサイドへクロスを供給。ドンピシャのタイミングでボックス内に飛び込んだ小泉が蹴り込み、浦和が先制に成功した。

 その3分後のこと。またも中島が敵陣やや右でためを作り、攻め上がってきた酒井へパス。酒井が狙いすましてクロスを送ると、興梠が相手と競り合いながらヘディングを決め、浦和が追加点を手にした。

 中島は加入後、初先発だったが、何度もボールを受けて攻撃を活性化。試合を決定づける2ゴールに絡み、チームにさらに馴染んでいけば大きな戦力になることを期待させた。

 難しい展開になると予想された一戦で序盤に2点を奪った浦和は、優位に試合を進めることになった。3点目を狙いつつ、守備面の管理も怠らない。

 相手の理文も失点後は粘り強い守りでゴールに鍵をかけたが、一方で攻撃に出る回数は限られた。浦和にはピンチらしいピンチはほとんどなく、90+3分にはリンセンの右からのクロスを関根が決め、途中出場の二人でダメを押した。

 試合は浦和が3−0とし、理文に勝利。王者の貫禄を見せて、2023ー2024シーズンもアジアの頂点を目指す権利を得た。

▼出場メンバー
・浦和◎GK西川周作、DF酒井宏樹、岩波拓也、マリウス・ホイブラーテン、荻原拓也(82分:アレックス・シャルク)、MF伊藤敦樹(46分:柴戸海)、安居海渡、大久保智明(73分:明本考浩)、小泉佳穂、中島翔哉(66分:関根貴大)、FW興梠慎三(46分:ブライアン・リンセン)


This article is a sponsored article by
''.