サンフレッチェ広島MF越道草太が、逆転勝利につながるアシストを記録した。5月7日の明治安田生命J1リーグ第12節・アビスパ福岡戦で、ピンポイントクロスでFWピエロス・ソティリウの同点ゴールを演出。久しぶりに先発を外れたものの、交代出場から結果を残し、スタメン復帰への思いを新たにしている。

上写真=同点ゴールをアシストした越道が、決めたソティリウとともに、この表情! 後半立ち上がりの得点でチームを勢いに乗せた(写真◎J.LEAGUE)

■2023年5月7日 J1リーグ第12節(@Eスタ:観衆10,415人)
広島 3-1 福岡
 得点=(広)ピエロス・ソティリウ、オウンゴール、川村拓夢
    (福)山岸祐也

アーリークロスは「とっさ」

 前半に先制されて0-1で折り返した後半、広島の同点ゴールは立ち上がりの50分に生まれた。右サイドでパスを受けた越道がワンタッチで持ち出すと、すぐさまニアサイドへのアーリークロス。飛び込んだソティリウがヘッドで合わせてネットを揺らした。

「とっさ(の選択)」だったという。ワンタッチで前を向いたら「あ、ピエロスが走っている、と思ったので入れた」と振り返ったが、ドリブル突破が武器とあって、いつもなら、もう少しドリブルで運ぶところ。それでも「後半の入りだったので」と語る状況判断から同点ゴールを演出し、「少し流れを変えられたと思う」と胸を張った。

 広島ユースから昇格1年目のルーキーは、4月5日のJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第3節のヴィッセル神戸戦で公式戦初先発。これを機にリーグ戦の前節まで公式戦6試合連続で先発していたが、この日は久しぶりにスタメンを外れていた。

 だが、右サイドで先発したMF満田誠の負傷で21分に交代出場。前半の早い時間帯で「いつもなら焦ってしまうのですが、先発のときと同じような気持ちで、落ち着いて(試合に)入れたと思います」と語るように、その後の失点からも気持ちを切り替え、同点アシストにつなげた。

 チームに貢献した勢いに乗って、次節でのスタメン復帰を目指す。意気込みを聞かれると「燃えています!」と力強く答え、さらなる成長を誓っていた。

現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


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