上写真=2023シーズンにかける強い思いを語る川﨑颯太(写真◎サッカーマガジンWEB)
取材◎サッカーマガジンWEB
タイトルを狙える位置にいる
--J1では2年目のシーズンになります。昨季の開幕前と比べると、心の余裕はありますか。
川﨑 そうですね。昨季は正直、自分自身もチームもJ1で通用するのかどうか分からないまま、開幕戦を迎えました。今季は違います。2022年のシーズンを戦い抜き、十分に実力を示せたと思います。2年目はキャプテンになりましたし、自信を持って自分のプレーを見せ、全試合で存在感を出していきたいです。
--昨季の個人成績はリーグ戦28試合に出場し、1ゴールでした。自身のスタッツについては、どのように捉えていますか。
川﨑 シーズン途中にヒザを少し痛めてしまったこともあるのですが、やはりすべての試合に出場したかったです。今季は全試合フルタイム出場を目指します。
--昨季は得意のボール奪取だけではなく、「もっとゴールに関わりたい」と話していましたね。
川﨑 はい。1ゴールでは満足できません。今季の目標は5ゴール。キャリアハイが2021年(J2)の3ゴールなので、まずはそこを超えていきたいです。
--キャンプでも、ゴールを意識して取り組んできたのですか。
川崎 自分からどんどん前線に絡むようにしています。キャンプではアンカーより1列目前のポジションにもチャレンジさせてもらいました。チョウ(曺貴裁監督)さんからもフィニッシュの部分は求められているので。もっとシュートを打ちたいし、もっとアシストも増やしたい。オトリのフリーランニングも大切。ボランチから飛び出して、相手の守備をかき回したいと思っています。同じボランチでも少ない好機を物にするタイプもいますが、僕は数多くのチャンスに絡んでいくつもりです。ゴール前に何度でも顔を出すのが理想。最後は点を取って、チームを勝たせたいですね。
--昨季から京都サンガF.C.を引っ張っていく思いがにじみ出ていましたが、キャプテンとなり、ますますメンタル面が充実しているように感じます。
川﨑 昨季の勝てない期間、思うようにいかない時期に選手同士で話し合いながら改善する努力をしてきたことで、自身も成長できました。チームとしても、昨年度の天皇杯で準決勝まで進み、タイトルを狙える位置にいると思っています。ただ、すべてのファン・サポーターの方にはまだ信じてもらえていない気がします。きっと『なんとかJ1に残留してほしい』と思っている人たちもいるでしょうね。今季は良い意味で予想を裏切りたいです。京都中の人たちを巻き込み、街全体を盛り上げていきます。キャプテンとして、「京都を盛り上げるために頑張っていこう」という声がけもしていきたいです。
--曺貴裁監督も「京都の街全体を盛り上げたい」という趣旨のことをよく話しています。
川﨑 少なからず、チョウ(曺貴裁監督)さんの影響を受けています(笑)。京都には歴史的な観光名所を含め、多くの娯楽施設があります。余暇を過ごす選択肢の一つにサンガスタジアム by KYOCERAに足を運ぶことも入れてもらえるようにしたいですね。