2022明治安田生命J1リーグは11月5日、ついに最終節となる第34節を迎える。最後までもつれ込んだ優勝争いで、2位の川崎フロンターレが勝って首位の横浜F・マリノスが敗れれば、大逆転で3連覇が決まる。それでも家長昭博が自然体なのは、最初からずっと優勝を意識し続けてきたからこそなのだった。

上写真=家長昭博は1点差に迫る得点王に「一切興味がないですね」(写真◎J.LEAGUE)

「意地じゃないですかね」

 いよいよ、2022年のJ1も最終節を迎える。勝ち点2差で2位の川崎フロンターレが勝って、首位の横浜F・マリノスが敗れれば、川崎Fの大逆転3連覇が決まる。

 家長昭博はいつものように自然体。優勝がかかる最終戦であっても、「みんな練習では元気よく1年間やれてきているので、変わりはないかな」とリラックスしている。ただ、その理由は優勝を意識していないからではなかった。

「開幕した1節から優勝を意識して戦ってきています。だから、34節を迎えるにあたっても優勝への意識は変わりません。最後だからといって特別な感情がなくて、ずっとこの優勝を目標にやっていたので、その延長線上かな」

 邪念を振り払うための泰然自若ではなく、最初からずっと、優勝に超集中し続けているからこその自然体だというわけだ。だから、この期に及んで特別なことはなにもない。

 ここまでの33試合は19勝6分け8敗と、過去2年の独走優勝に比べれば物足りないのはよくわかっている。それでも最終節まで優勝の可能性を残した。

「チームとしては、勝った試合も多いけれど今年は負けも引き分けも多くて、それでいろいろな経験ができたことが今年1年のプラスというか、経験の中で得たものは個人でもチームでもいっぱいあると思います。チームの成長はまだ俯瞰して見ることができていないけれど、各々が粘り強くここまでできて、失敗から学ぶことあったし、成功で自信を得たこともあって、今季だけ特別ということではないけれど、一つずつ前に進むことができたと思います。そこは良かったかな」

 1年をかみ締めるように振り返った。それを一言で表すと「意地じゃないですかね」。

 そんなシーズンの最後に、FC東京が立ちはだかる。

「攻撃力があって、外国籍選手に個の力を感じますし、スタイルは似ているとも思いますね。狙いどころは言えないですけど、お互いに攻撃的なサッカーをするので、オープンな展開になるのではないか」

 攻め合い上等の心意気。意地をぶつけるラストマッチで、勝って奇跡を引き寄せる。


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