上写真=2ゴールをスコアし、勝利に貢献した横浜FMのアンデルソン・ロペス(写真◎J.LEAGUE)
■2022年10月29日 明治安田生命J1リーグ第33節(@日産ス/観衆46,387人)
横浜FM 4-1 浦和
得点:(横)エウベル2、アンデルソン・ロペス2
(浦)キャスパー・ユンカー
久々に横浜FMの攻撃力が爆発!
ここ2戦、残留を争いを続けるチームに守りを固められ、無得点で2連敗を喫した横浜FMだが、この日は前半分に17分に先制に成功。ボールを保持して何度もサイド攻撃を仕掛け、アグレッシブなハイプレスで浦和を自陣から出せなかった。先制点は右サイドハーフの水沼からのクロスがショルツに当たってコースが変わったところに逆サイドのエウベルが詰めた蹴り込んだ。相手を後手に回らせる横浜FMの攻めが導いたものだった。
その後も横浜FMは多くの時間を浦和陣内でプレーし、37分には追加点を挙げる。右CKの流れから左でボールを拾ったエウベルが鋭くボックス内に進入し、シュート。GK西川に弾かれたものの、こぼれ球に素早く反応したA・ロペスがシュートを放ち、2点のリードを奪った。
ボールへのアプローチ、切り換えの速さで前半は横浜FMが浦和を圧倒。その差がスコアに表れたと言える。迎えた後半も、横浜FMは集中力を維持したまま、ゲームを進めた。アウェーの前回対戦で横浜FMは前半で3点のリードをつけながら浦和に3失点を喫し、ドローに終わっていた。同じ轍を踏むわけにはいかず、縦方向への素早い攻撃とアグレッシブな守備を継続する。51分にはエウベルが中央をスピードで切り裂いてネットを揺らし、さらにリードを広げた。
浦和も必死にプレスをかけるが、少ないタッチでボールを回す横浜FMから奪うことができず、自陣に釘づけにされた。ボールを奪ってもアタッキングサードへと運ぶ前に敵に引っ掛かり、ロストする場面が散見。いい形でシュートに持ち込めず、苦しい展開になった。
試合はその後も横浜FMペースで進み、65分に再びA・ロペスがヘッドで加点。4点差をつけた直後、ユンカーに1点を返されるが、試合のすう勢は変わらず、試合は4-1で決着した。
同時刻に行われていた2位川崎フロンターレとヴィッセル神戸の試合が川崎Fの勝利に終わったため、今節、横浜FMの優勝は決定せず。勝ち点2差を保ったまま、最終節・アウェーの神戸戦に臨むことになった。勝てば自力で3年ぶり5度目の優勝が決まる。足踏み状態は続いたが、横浜FMだけが自力で優勝を決められる優位な状況にあることに変わりはない。
■出場メンバー
・横浜FM:GK高丘陽平、DF小池龍太、岩田智輝、エドゥアルド、永戸勝也、MF喜田拓也(80分:藤田譲瑠チマ)、渡辺皓太(89分:松原健)、水沼宏太(74分:仲川輝人)、西村拓真、FWエウベル(74分:ヤン・マテウス)、アンデルソン・ロペス(89分:レオ・セアラ)
・浦和:GK西川周作、DF酒井宏樹、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、大畑歩夢(61分:明本考浩)MF伊藤敦樹(80分柴戸海)、岩尾憲、大久保智明、江坂任(61分:小泉佳穂)、松尾佑介、FWキャスパー・ユンカー