上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう岩政大樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「2022年10月5日という日を忘れないようにしよう」
天皇杯は準決勝敗退となり、今季のタイトル獲得の可能性がすべて潰えた。最後に残された栄冠を目指してベスト4に勝ち上がったが、J2リーグで現在10試合勝利から遠ざかっている18位の甲府にホームのカシマスタジアムで苦しめられ、0-1の完封負けを喫した。8月に岩政大樹監督が就任してから公式戦2勝4分け3敗(リーグ戦は1勝4分け2敗)と苦しい戦いが続いており、指揮官は「サポーターの皆さんにも本当に申し訳ない状況が続いています。ホームで2試合、0-1で負けていることに向き合わないといけない」と唇をかみ締める。
それでも、鹿島の戦いは続いていく。次の試合は、中2日で迎えるアウェーでの磐田戦。岩政監督はこの試合を「選手たちとのスタート地点」と位置づけ、「(甲府に敗れた)2022年10月5日という日を忘れないようにしよう。鹿島というチームを勝たせるには、どういう選手になることか、それに向き合おう。一緒に乗り越えた先に(あるタイトルに)、みんなでたどり着こう」と選手たちにも話して再出発を図る。
「(今季の残り3試合は)勝たせることに向き合うこと。(鹿島は)勝ったからって終わりのチームではない。サポーターが求めているのはもっと先にあって、そこにたどり着くためには、いろんな日常の意識を1段、2段上げていかなければいけない。そういうチームに今はなれていないから、タイトルをずっと獲れていない。その現実にまた向き合わされる状況になったので、そこにトライしていく3試合になります」
来季の21冠目獲得に向けて、岩政監督率いる鹿島が今季の集大成となるラスト3試合に挑む。