お互いに落とすことのできない一戦
――では、今季の優勝争いの行方を占う次節はどのような試合にしたいですか?
土居 今季はホームで負けているので、そのリベンジを果たすという意味でも、やはり勝ちたいです。順位も1位と2位で、勝ち点差は「5」。僕たちはその差を縮めたい。この試合に勝って、さらに上を目指すための足掛かりにしたいです。
――現在2位につけるチームにとって、この試合が今季の勝負どころですね。
土居 本当にここからが勝負だと思っています。今季の頂上対決ということで、僕たちにとっても、相手の横浜FMにとっても、お互いに落とすことのできない一戦だというのは誰しもが分かっていることです。僕たちはここから優勝争いに食らいついていきたい。ただ、勝負事なので仮に負けてしまったとしても、そこから崩れて、順位をズルズルと落としていってはいけません。そうなれば、力のないチームだと思われてしまいますから。僕たちは今年こそリーグタイトルを奪還するために、どんな状況であっても力強く、アグレッシブに戦い続けられるところを見せたいです。横浜FM戦はそのための一戦になるとも考えています。
――次節横浜FM戦はアウェーでの戦いともなります。いつもアウェーの地に駆けつける鹿島のファン・サポーターにはどのような戦いぶりを見せたいと考えていますか?
土居 アウェーにまで来てくださるファン・サポーターの皆さんにとって、何か思い出に残ってほしい試合をしたいという思いで毎試合を戦っています。どんなに遠いところでもたくさんのファン・サポーターの方々が来てくれるし、ホームゲームのときとはまた違った雰囲気を醸し出してくれます。全国的にもその数は多く、それぞれがすごく情熱を持って応援してくれる。それが鹿島のファン・サポーターです。
――リーグ戦は次節横浜FM戦を含めて残り12試合。ここから優勝争いを制するためのファン・サポーターの重要性についても教えてください。
土居 試合のときに“選手対選手”ではなくて、“選手とサポーター対相手チーム”みたいな空気感になれば、それは目に見えないものではありますが、確実に僕らにとっての大きな後押しとなります。だから、優勝するためにはファン・サポーターの後押しというものも一つのポイントになってくると考えています。
――7月30日、アウェーの日産スタジアムに駆けつける鹿島のファン・サポーター、そしてDAZNを通じて画面の向こうで応援するファン・サポーターへのメッセージをお願いします。
土居 ファン・サポーターの皆さんにはいつも力強くサポートしていただき、とても感謝しています。ピッチの上で結果を出すために必死に戦う僕たちにとって、皆さんの応援はすごくエネルギーになっています。僕たちはそのエネルギーをもらいながら、まだまだ今シーズンを駆け抜けていきたい。そんな思いでいます。コロナ禍で声を出しての応援がなかなかできない状況が続いていますが、どんな応援の仕方でも選手一人ひとりにしっかり届いているので、これからもまた応援し続けてもらえたらうれしいです。また、最近はまたコロナ感染者が全国的に増えているようなので、7月30日に日産スタジアムに足を運んでくださる方々には感染対策にも気をつけていただき、試合を観戦してもらえればと思います。僕たちは勝つために戦いますので、また力強い応援をよろしくお願いします。
取材・構成◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE
PROFILE◎土居聖真(どい・しょうま)
1992年5月21日生まれ。中学時代に鹿島アントラーズジュニアユースに加入し、ユースチームを経て、2011年にトップチーム昇格。その後も鹿島アントラーズ一筋でプレーする。プロ12年目の今季はキャプテンに就任。新加入の仲間隼斗とともに日本人選手の最年長となり、若いチームを牽引している。
[試合情報]
明治安田生命J1リーグ 第23節
リミックスでんき DAY
横浜F・マリノス vs 鹿島アントラーズ
2022年7月30日(土)19 時キックオフ 日産スタジアム DAZN独占配信
〈イベント情報〉
・「横浜F・マリノス30周年記念OBマッチ supported by #命つなぐアクション」開催 ・Presented by Owltech レジェンドトークショー
「横浜FM:波戸康広アンバサダー・栗原勇蔵クラブシップ・キャプテン/鹿島:中田浩二クラブ・リレー ションズ・オフィサー」
※その他の詳細は横浜 F・マリノス公式サイト f-marinos.com をご覧ください。