天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会は7月13日、4回戦の8試合のうち7試合が行われた。下剋上が相次いだこの大会で、今回のラウンドではヴァンフォーレ甲府がサガン鳥栖を破って8強入りを達成した。なお、東京ヴェルディ対ジュビロ磐田は20日に開催される。

上写真=甲府がまたも下剋上! サガン鳥栖を下してベスト8!(写真◎JFA)

東京Vvs磐田戦は20日に開催

 天皇杯の4回戦(ラウンド16)で、カテゴリーの異なるチームの対戦は7月13日のゲームでは4試合。そのうち、下部リーグのチームが勝ったのは、J1のサガン鳥栖を破ったJ2のヴァンフォーレ甲府だけだった。

 甲府は3回戦では北海道コンサドーレ札幌を2-1で下していて、今回の鳥栖戦でもその再現を期待された。大きかったのは33分と37分の連続ゴールだ。まずブルーノ・パライバが中央から放ったシュートが、相手DFに当たってコースが変わり、ゴール左に吸い込まれて先制した。4分後にも再びブルーノ・パライバが左からのセンタリングに合わせて、あっという間に2点差に。鳥栖は75分に宮代大聖のゴールで追いかけたものの、1分後に甲府が松本凪生のゴールで突き放して、3-1で勝利を収めた。

 アビスパ福岡との九州ダービーになったのがV・ファーレン長崎。3回戦ではFC東京に延長の末、3-2で競り勝ったが、今回は福岡に2点を奪われて0-2で敗れ、ここで日本一の道は閉ざされた。栃木SCも3回戦で横浜F・マリノスを2-0で完封した再現をと京都サンガF.C.を迎えた。開始早々に失点しながらも、宮崎鴻が36分に追いついて前半を折り返したが、アディショナルタイムにイスマイラに決勝ゴールを許して、土壇場で敗れた。浦和レッズを破って進出していたザスパクサツ群馬は、J1で好調のサンフレッチェ広島とつばぜり合いを演じたが、57分に許した塩谷司のゴールで逃げ切られた。

 J1同士では、鹿島アントラーズとガンバ大阪の対戦で0-0で折り返した後半に、鹿島がディエゴ・ピトゥカとエヴェラウドが4分間で2点を決めて決着。名古屋グランパスとセレッソ大阪の対戦では、開始早々の7分にC大阪がオウンゴールで先制すれば、名古屋は69分にマテウス・カストロがFKを直接決めて同点に追いついた。しかし、決勝ゴールはC大阪のもの。88分に為田大貴が蹴り込んで、突き放した。J1の順位がそのまま結果に反映された格好だ。

 順位が下のチームが勝ったのが、ヴィッセル神戸対柏レイソル戦。J1ではようやく自動降格圏を抜けたばかりの神戸が、CKからの佐々木大樹のゴールで40分に先制に成功する。柏はこの日、日本代表に初めて招集された細谷真大を60分に投入すると、その細谷のシュートがきっかけで椎橋慧也が決めて61分に同点に追いついた。しかし神戸は84分にはイニエスタも投入して勝負に出ると、その2分後にロングパスから初瀬亮が決めて勝ち越し。これが決勝点となり、ベスト8進出を決めた。

 この結果、福岡、鹿島、C大阪、京都、甲府、神戸、広島が準々決勝に進出。20日には東京V対磐田戦が行われる。準々決勝の組み合わせは、15日に抽選によって決まることになる。

天皇杯4回戦結果

■7月13日
Match No.74
福岡(J1)2-0 長崎(J2)
得点:(福)渡大生、フアンマ・デルガド

Match No.75
鹿島(J1)2-0 G大阪(J1)
得点:(鹿)ディエゴ・ピトゥカ、エヴェラウド

Match No.76
名古屋(J1)1-2 C大阪(J1)
得点:(名)マテウス・カストロ(C)オウンゴール、為田大貴

Match No.77
栃木(J2)1-2 京都(J1)
得点:(栃)宮崎鴻(京)豊川雄太、イスマイラ

Match No.78
鳥栖(J1)1-3 甲府(J2)
得点:(鳥)宮代大聖(甲)ブルーノ・パライバ2、松本凪生

Match No.79
神戸(J1)2-1 柏(J1)
得点:(神)佐々木大樹、初瀬亮(柏)椎橋慧也

Match No.80
群馬(J2)0-1 広島(J1)
得点:(広)塩谷司

※Match No.73 東京V(J2)対 磐田(J1)は7月20日に開催


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