JリーグYBCルヴァンカップは6月11日にプレーオフステージ第2戦が行われた。ACL組4チームが待つプライムステージ進出をかけた4試合で、アビスパ福岡、サンフレッチェ広島、セレッソ大阪、名古屋グランパスが勝ち抜きを決めた。準々決勝は8月に行われる。

上写真=福岡が山岸祐也の2試合連続ゴールでプレーオフステージ突破!(写真◎J.LEAGUE)

福岡がアウェーゴールの差で鹿島下す

 最初にプライムステージ進出を決めたのはアビスパ福岡だった。ホームでの第1戦で鹿島アントラーズに1-0で勝利を収めて、アウェーへ。34分にエヴェラウドに、40分に仲間隼斗に決められて、早々に0-2でリードを許し、この時点で逆転を許してしまった。

 しかし、45+1分、山岸祐也が値千金のアウェーゴールを決めてみせる。右サイドからの前嶋洋太の折り返しを蹴り込んで、2-1に。第1戦でも決勝ゴールを決めていたFWがまたも結果を残した。

 このままではアウェーゴールの差で敗退が決まる鹿島は、後半猛攻を仕掛ける。この試合は、Jリーグが段階的に導入している声出し応援の運営検証試合。両チームのサポーターの思いが声によって選手に届けられ、白熱の展開になった。最後に笑ったのは、後半をこのまましのいだ福岡。1勝1敗で2試合合計2-2だが、アウェーゴールの差でプライムステージ進出を決めてみせた。

 次に決まったのがサンフレッチェ広島。北海道コンサドーレ札幌との第1戦ではアウェーで3-0の勝利と、絶対的に優位に立ってホームゲームを迎えた。34分に先制したのは札幌で、右からのクロスに青木亮太がボレーで決めて大逆転へののろしをあげた。しかし、前半はここまで。後半もなかなかスコアは動かず、次に決めたのは広島だった。87分、好調のルーキー満田誠が冷静に決めて、1-1に。結局、このまま試合は終わり、1勝1分け(2試合合計4-1)の広島が勝ち抜きに成功した。

 第1戦では1-0と最少スコアで逃げ切ったセレッソ大阪は、湘南ベルマーレとの第2戦はアウェーゲーム。大きかったのは前半の連続ゴールで、10分にCKから最後はマテイ・ヨニッチが蹴り込んで先制すると、3分後にはカウンターから為田大貴が確実に決めて、一気にアウェーゴールを決めてみせた。さらに前半アディショナルタイムに清武弘嗣が、後半開始早々の48分に奥埜博亮が決めて、勝負を決めた。湘南は83分に町野修斗が一矢報いるに留まった。2勝(2試合合計で5-1)したC大阪が、余裕の勝ち抜きを見せた。

 第1戦ではホームで京都サンガF.C.を相手に6-1という大勝を飾った名古屋グランパス。圧倒的に優位な状況で迎えたアウェーゲームでも、シビアに戦った。0-0のまま試合は進み、このまま終わるかと思われた90+1分に交代出場の齋藤学が決めて勝利。2勝として、2試合合計7-1の大差で大会連覇へ向けてプレーオフステージを通過した。

 これで名古屋は4年連続、C大阪は3年連続、広島は3年ぶり、福岡は6年ぶりのプライムステージ進出となる。この4チームに、AFCチャンピオンズリーグに出場していた川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、浦和レッズを加えた8チームでプライムステージを戦う。ホーム・アンド・アウェー方式のトーナメント戦で、決勝は1試合のみ。組み合わせは、6月29日のオープンドローによって決まることになる。

画像: 昨季ファイナリストのC大阪はアウェーで4-1の大勝(写真◎J.LEAGUE)

昨季ファイナリストのC大阪はアウェーで4-1の大勝(写真◎J.LEAGUE)

画像: 広島は第1戦のリードを生かして3年ぶりにプライムステージに進出(写真◎J.LEAGUE)

広島は第1戦のリードを生かして3年ぶりにプライムステージに進出(写真◎J.LEAGUE)

画像: 鹿島vs福岡は声出し応援の運営検証試合に。福岡のサポーターが勝ち抜きの喜びを声で表現した(写真◎J.LEAGUE)

鹿島vs福岡は声出し応援の運営検証試合に。福岡のサポーターが勝ち抜きの喜びを声で表現した(写真◎J.LEAGUE)

ルヴァン杯プレーオフステージ第2戦の結果

■6月11日
鹿島 2-1 福岡
得点:(鹿)エヴェラウド、仲間隼斗(福)山岸祐也
※1勝1敗(2試合合計2-2)、アウェーゴール数の差で福岡がプライムステージに進出

広島 1-1 札幌
得点:(広)満田誠(札)青木亮太
※1勝1分け(2試合合計4-1)で広島がプライムステージに進出

湘南 1-4 C大阪
得点:(湘)町野修斗(C)マテイ・ヨニッチ、為田大貴、清武弘嗣、奥埜博亮
※2勝(2試合合計5-1)でC大阪がプライムステージに進出

京都 0-1 名古屋
得点:(名)齋藤学
※2勝(2試合合計7-1)で名古屋がプライムステージに進出

■プライムステージ日程
準々決勝:第1戦=8月3日(水)/第2戦=8月10日(水)
準決勝:第1戦=9月21日(水)/第2戦=9月25日(日)
決勝:10月22日(土)

■プライムステージ概要
●準々決勝、準決勝(ホーム・アンド・アウェー方式)
 90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分け。2試合の勝利数が多いチームが勝ち抜き。勝利数が同じ場合は、次の順によって決定する。
(1)2試合の得失点差
(2)アウェーゴール数
(3)第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦
   ※延長戦ではアウェーゴールルールは適用されない
(4)PK方式
  (各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで)
●決勝
 90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は30分間(前後半各15分)の延長戦を行う。それでも勝敗が決しない場合はPK方式によって決定する。
(各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで)


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