上写真=今季リーグ戦で全試合に先発出場している松田。前日練習で調整した(写真◎CEREZO OSAKA)
「前の選手も頑張って走ってくれた」
5月6日の前節、ジュビロ磐田とホームで対戦したC大阪は、中盤で起用されたDF毎熊晟矢が前半に2得点を挙げて2-0とリード。74分にMF為田大貴が退場、79分に1点を返され、後半アディショナルタイムにはGKキム・ジンヒョンが負傷交代という激動の終盤を何とか乗り切り、2-1で勝って今季リーグ戦ホーム初勝利を挙げた。
「1失点してしまったのは反省しなければいけない」と振り返った松田だが、数的不利の状況でリードを守り切った守備の出来については「1人少なくなり、全員が同じビジョンを描きながら、しっかり守れた」とコメント。「ディフェンスラインだけでなく、前の選手も頑張って走ってくれたおかげで、1点に抑えることができたのは大きい」と攻撃陣の働きに感謝した。
2-0で迎えた60分過ぎには守備で好プレーを見せた。CKのチャンスがはね返され、こぼれ球をエリア外から狙ったDF山中亮輔が左足シュートを空振り。ボールを拾った磐田FWファビアン・ゴンザレスがフリーでドリブル、FW大森晃太郎もフリーで並走するという大ピンチとなった。しかしフルスプリントで戻った松田が、エリア内に入ったF・ゴンザレスがシュートを打つ前にスライディングタックル。右足でボールに触り、CKに逃れて失点を防いだ。
一つ間違えばPK献上のプレーだったが、松田は「スライディングしたときには『あ、取れるな』と思った」という。当初の狙いは「ピッチが少し濡れていたので、先に滑って(シュートの)コースにスライディングすれば、ジンヒョンの助けになる」というものだったが、「ボールに触ることができたのでよかった」と振り返り、山中のミスを帳消しにして「あいつには『何かくれよ』と言ってるんですけどね」と笑った。
5月14日の第13節では、アウェーで名古屋グランパスと対戦する。今季リーグ戦初の連勝も懸かる一戦に向けて「いかに自分たちがボールを支配できるか。相手にボールを触れさせないくらい、みんなが顔を出してつないでいけば、相手もじれてくると思う」とポイントを挙げた松田は、「スキを突いて1点でも多く取れたら」と勝利への展開をイメージしていた。