上写真=鹿島アントラーズの和泉竜司(写真◎Getty Images)
広島の印象。「走力もあって、非常にいいチーム」
首位をひた走る鹿島において、背番号「11」が存在感を放っている。昨季まで主にプレーしたサイドハーフをはじめ、ボランチやサイドバック、FWの位置でも起用され、その高い運動能力と汎用性を示している。
「たとえミスをしても全員でまた(ボールを)取り返して、やれている。みんなが前向きにプレーできていると思います。みんなで個々のストロングポイントを出しつつ、しっかり助け合っていきたい」
そのようにチームの好調ぶりについて話す和泉竜司は、今季は特にボランチの位置での先発出場が増えている。樋口雄太とコンビを組み、ピッチを所狭しと駆け巡り、ボールを回収。攻撃ではピッチ中央で鋭いドリブルを仕掛けるなど、チームに勢いをもたらしている。
「それぞれ近い選手同士でもそうだし、全体でうまくコミュニケーションを取れています。(プレスに)行くときは行くし、行かないときは行かない。そこをしっかり合わせてできていることからも、コミュニケーションは大事な部分だと感じています」
チームは4月29日のアウェーC大阪戦、5月3日のホーム磐田戦とリーグ戦2連勝を果たし、勝ち点を「25」とした。次は前節から中3日の5月7日に、広島とのアウェーゲームに臨む。
「(広島は)スピードのある選手が多く、(チームとして)走力もあって、非常にいいチームだと思います。今、自分たちのやっているサッカーがより試される試合になる。相手のストロングポイントをうまく消しながら自分たちのストロングポイントをしっかり出し、相手のウィークポイントを突けるように。そのための準備はできているので、それをチーム全員で出していけたらいいです」
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