AFCチャンピオンズリーグ参加4チームが先に消化していた明治安田生命J1リーグの第10節。4月28日と29日には残りの7試合が行われた。この節を終えて全チームが消化試合数で並ぶが、ここで首位に躍り出たのが鹿島アントラーズ。セレッソ大阪に3-0で完勝して、川崎フロンターレを抜いた。

上写真=鹿島はアウェーのC大阪戦で3-0と快勝し、サポーターとともに喜びを分かち合う(写真◎J.LEAGUE)

下位に沈むビッグクラブの逆襲は?

 ついに鹿島アントラーズがトップの座をとらえた。セレッソ大阪とのアウェーゲームに3-0で完勝。川崎フロンターレを抜き去って、ランキングのトップに立った。

 序盤で一気に攻勢に出た。6分に鈴木優磨が松村優太のシュートのこぼれ球を押し込んで先制すると、14分には「返礼」とばかりに鈴木が左からクロス、松村が押し込んで追加点を挙げ、試合を優位に進めた。さらにスコアが動いたのは後半のアディショナルタイム。樋口雄太が抜け出して折り返すと、アルトゥール・カイキが蹴り込んで、3-0で締めくくった。

 川崎Fと消化試合数で並んで勝ち点で2上回り、首位に躍り出た。これで2位が川崎F、3位が横浜F・マリノスとなったが、4位にじわりと浮上してきたのがFC東京だ。4戦負けなしも3連続ドローと勝ちきれない試合が続いてはいたが、Jリーグとしては新しい国立競技場で初めての開催となったガンバ大阪戦で2-0で勝ちきった。

 先制点は38分。小川諒也の右CKをエンリケ・トレヴィザンがヘディングシュート、これはバーに弾かれるが、こぼれ球をアダイウトンがシュート、相手に当たってコースが変わり、ゴールに飛び込んだ。続くヒーローはレアンドロ。68分に交代でピッチに入ると2分後にスーパーゴールを決めた。ハーフウェーライン付近でこぼれ球を回収して得意のドリブルで迫り、強引に持ち込んでからシュートを決めた。このまま試合を締めて2-0で勝利を収め、得失点差で4位となるものの、勝ち点を18として横浜FMと並んだ。

 ほかに、柏レイソルに4-1で大勝したサガン鳥栖が6位に、湘南ベルマーレに1-0で競り勝った北海道コンサドーレ札幌が10位に、京都サンガF.C.をこちらも1-0で下したアビスパ福岡が11位、名古屋グランパスを逆転で下したジュビロ磐田が12位と順位を上げている。

 順位表の下に目を向けると、ACLに出場している浦和レッズが13位、FC東京に逃げ切られたガンバ大阪が14位、ジュビロ磐田に逆転負けを喫した名古屋グランパスが15位と、J1優勝経験もあるビッグクラブが下位に沈んでいる。巻き返しに向かいたい。

画像: 磐田は大津祐樹の2ゴールで名古屋に逆転勝利!(写真◎J.LEAGUE)

磐田は大津祐樹の2ゴールで名古屋に逆転勝利!(写真◎J.LEAGUE)

画像: 新国立競技場ではJリーグとして初開催となったFC東京対G大阪戦。華やかな演出で彩られた(写真◎J.LEAGUE)

新国立競技場ではJリーグとして初開催となったFC東京対G大阪戦。華やかな演出で彩られた(写真◎J.LEAGUE)

J1第10節の結果

■3月2日
川崎F 2-1 浦和
得点:(川)家長昭博、山根視来(浦)岩波拓也

横浜FM 2-0 神戸
得点:(横)西村拓真2

■4月28日
磐田 2-1 名古屋
得点:(磐)大津祐樹2(名)マテウス・カストロ

■4月29日
札幌 1-0 湘南
得点:(札)菅大輝

清水 2-2 広島
得点:(清)チアゴ・サンタナ2(広)森島司、柏好文

京都 0-1 福岡
得点:(福)山岸祐也

柏 1-4 鳥栖
得点:(柏)細谷真大(鳥)本田風智、田代雅也、福田晃斗、飯野七聖

C大阪 0-3 鹿島
得点:(鹿)鈴木優磨、松村優太、アルトゥール・カイキ

FC東京 2-0 G大阪
得点:(F)アダイウトン、レアンドロ


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