上写真＝前日練習で大阪ダービーに向けて調整した西尾（写真◎CEREZO OSAKA）
「パトリック選手は意識している」
「早くグループステージ突破を決めたいです。なおかつ大阪ダービーで、他の試合とは違う、いろいろな思いもある。すごく楽しみですし、勝ち点3を取って、しっかり突破を決めたい」
前日練習後のオンライン会見で、静かに決意を語った。ルヴァンカップのグループステージでAグループ首位に立つC大阪は、23日のG大阪戦で勝つか引き分けると2位以内が確定し、プレーオフステージ進出が決まる。「最近は立ち上がりも良い雰囲気で（試合に）入れているので継続しつつ、決めるべきところでしっかり決めることが大事」とポイントを挙げた西尾は、「自分は後ろのポジションなので、（失点を）ゼロに抑える。しっかりコミュニケーションを取りながらやっていけたら。それができれば、おのずと結果もついてくると思う」と続けた。
G大阪を「（パスを）つなぐのがすごくうまい」と評した西尾は、一方で「僕はセンターバックなので、パトリック選手は意識している」という。相手の得点源とのマッチアップで「対人のところで負けたくない。パトリック選手は強く、ヘディングなどで得点を決めているので、やらせたくないし、ゼロに抑えることで自信もつく」との思いを明かした。
この試合には、今季自身初のホームでの公式戦勝利も懸かっている。今季C大阪が唯一ホームで勝った公式戦、3月26日のルヴァンカップ・大分トリニータ戦は、U-21日本代表のUAE遠征中で不在だった。チームは前半に先制されたものの、後半の6得点で6-1と逆転勝ち。現地でスコア速報をチェックし、試合映像もチーム関係者に送ってもらってチェックしたという西尾は「しっかり立て直して、大量得点できたのはすごくよかった」と振り返る。
ヨドコウ桜スタジアムでの大阪ダービーには、多くの観客が集まりそうだ。「ちょっとずつお客さんも入るようになって、僕たちもすごく後押ししてもらっている。ホームでなかなか結果が出ていないのは事実なので、しっかり結果で表現しなければいけない」と力強く語った西尾は、「勝ちを積み重ねれば、さらにお客さんも入ってくれると思う。意識して頑張っていきたい」と勝利への思いを強調していた。
