上写真=喜田拓也が持ち前のキャプテンシーで逆襲へと引っ張っていく(写真◎AFC)
■2022年4月19日 ACLグループH第2節(トンニャット・スタジアム)
横浜FM 0-1 全北現代
得点者:(全)スタニスラフ・イルチェンコ
「決めきる質の高さを」とマスカット監督
31分に献上したPKを決められて、それが決勝点。横浜F・マリノスが全北現代に0-1で敗れて2戦目にして日本勢初黒星を喫した。
キャプテンマークを巻いてボランチとしてチームを引っ張り、62分に渡辺皓太と交代するまでピッチで戦った喜田拓也は人一倍、敗戦を悔やむ。
「悔しい結果になりましたけど、グループステージは続くので、この悔しさを持って前に進みたい」
前半からリズムが上がらない展開の中、ライン間にポジションを取ってボールを引き出す作業を繰り返した。それでも実らなかった。
ケヴィン・マスカット監督は「切り替え」と「精度」の欠如が敗因と振り返る。
「失点の場面もそうですが、切り替えのところが重要でした。それ以外はコントロールしたし、狙っていたことはやってくれました」
そう話して選手をかばいながらも、「チャンスは十分作れていたが、決めきる質の高さをファイナルサードで上げなければいけない」「ラストパスやゴール前での質はもっともっと上げる必要があります。ほとんど敵陣でボールを握って支配はしましたが、切り替えの部分でもっと精度を上げて、質を高くすることが必要です」と指摘する。
喜田は「この借りは必ず返す」と誓う。5月1日の最終戦がリターンマッチ。そこまで勝ち続け、最後に勝ってプライドと首位を奪い返す。
「サッカーに完璧な試合はなくミスがあります。相手の最終ラインが低く守ってくるときにどう崩していくのかはもっとやっていかなければならない。前方向に進んでいくサッカーですから、リスクはつきものです。前へのパスは簡単ではありませんが、しっかりフィードバックしていい準備をしたい」
マスカット監督も思いは同じだ。
「悔しさにへこたれるのではなく強い気持ちを持って、僕たちはここに勝ちに来たので、悔しい負けを受け止めて全員で前に進むための準備をしたい」
喜田のキャプテンシーがチームのエンジンになる。